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新規事業開発・商品企画開発プロジェクトのヒント

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ソニー(株)で約25年、独立して4年約30社の新規事業・商品企画に携わってきた経験から、企画やプロジェクト現場へのヒントになる記事をまとめています
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2022年10月の記事一覧

残念なコミュニケーションしていませんか?

前回の記事で新規事業開発や商品企画とコーチングの親和性 についてお伝えしました。 記事の中でお話した GROWモデルを覚えていらっしゃいますか? G: Goal ゴール、目標 R: Reality 現状 Resource 強み、資源 O: Options 選択オプション W: Will 意志、行動 コーチングの基本的な対話の流れであるとともに 商品企画でのアプローチにも当てはまるという話でした。 今回はコミュニケーションについてお伝えしたいと思います。 ◇プロジェク

商品企画とコーチングの親和性

今回も新規事業開発や商品企画のヒントになる情報を お伝えしていきます。 ◇FLTV「真チャンネル!」に出演しました!◇前回の記事でもご紹介しましたが ソニー先輩OBでもある 佐藤真一さんが運営されている FLTV「真チャンネル!」に出演させて頂きました。 20名以上の方にライブでご視聴いただき 大変ありがとうございました。 まだご覧になっていない場合、こちらから視聴可能です。 実は佐藤さんはソニーの先輩であるだけでなく コーチングにおいても大先輩なのです。 さすがと

机上で考えるより実験主義でいこう!

机上であれこれ考えて つい完璧を求めてしがいがちですが 実験して得た情報の方がはるかに効果的で説得力があります。 ◇企画を推進する上で最も効果的なこと◇先日ある本を読んでいて初めてこの「実験主義」という 言葉を知りました。 いい言葉ですね。 商品企画の初期段階は どうしても机上で考えたり 完璧な調査をめざしてしまいがちですが この 「実験してみる」「試してみる」 ということが企画を推進する上で最も効果的なのです。 ◇実際に触れることで説得力がアップする◇たとえば 商品

主観から離れる「ちょっと聞いてみた」

前回「実験主義でいこう!」というテーマで いろいろ試してみることの大切さについてお伝えしました。 机上で考えているだけではなく 小さくてもいいので、ちょっとやってみることによって いろいろなメリットがあります。 ・うまく行きそうだと実感できる ・うまく行かなさそうなど課題がわかる ・プレゼンでの説得力が増す 机上の想像だけではなく、事実になります。 今回は「実験主義」と同じように大切なこと “ちょっと聞いてみた!” についてお伝えします。 ◇主観から離れてみる効果◇

プロジェクト理念を企画書に加える大切さを再認識!

企画の上で大切なこと。 企画の内容も大切ですが 「心を動かす」意味では 「メンバーの想い=プロジェクト理念」が込められていると グッと説得力が増しプロジェクトが強くなります。 ◇良い企画を「心を動かす企画」に◇ ある企業の新規事業のサポート依頼をうけ まだ推敲段階の企画書を見せて頂きました。 とてもよく調査され、しっかりまとまっているのですが ビジョンや理念のようなものが見当たりませんでした。 大変よい企画なので、 「ビジョンは理念的なものを入れましょう」 とお伝えした

商品・サービスには顧客価値を定義しよう!

今回は「顧客価値を定義しよう」 というテーマについてです。 先日企画サポートをしているお客様の会議で 顧客価値(お客様にとっての価値)の話になりました。 顧客ベネフィットとも言いますね。 ◇つくる側の視点、顧客側の視点◇ お客様の会議の中で 特長あるとてもよいアイデアが出たのですが 「いいですね!じゃ顧客価値はどうなるでしょう?」 の問うと、 「う~ん… たしかに…」 となり みんなで悩みました。 つくる側の視点から入ると どうしても商品の性能やスペックが優先され 顧

企画推進は【60%主義】でいこう!

前回の記事『企画は「仮説と検証」の繰り返しがカギ』にも 関連する内容ですが 「企画推進は60%主義でいこう」 というテーマでお伝えしていきます。 前回の記事はこちら。 https://note.com/kshirakami/n/nf9d7465b2f49 商品企画会議でプレゼンするときや 実際に商品を市場にリリースするときには 絶対に失敗しないように 完成度100%をめざします。 そして そこにいかに早く到達するかの”スピード”が 企画推進の鍵となります。 では、

企画は「仮説と検証」の繰り返しがカギ

企画は仮説と検証の繰り返しですが これが企画の効果的な進め方といえます。 よくこんな相談を受けます。 「アイデアがなかなかでない」 「情報をどうやって集めていいか分からない」 「企画の内容がこれでいいのか悩んでいる」 新しい企画をスタートするときは 相談を受ける私でも 同じ状態です。 では そこからどう企画をスタートさせていくか。 一緒にみていきましょう。 ◇まず「仮説」を立ててみる◇ 第一に なんでもいいので仮説を立ててみましょう。 少し乱暴ないい方ですが この

フレームワークが「目的」になっていませんか?

先日 中小企業診断士の知人と 「フレームワーク」について話していました。 企画に携わる者にとって 「フレームワーク」は気になるツールですね。 このとき話した内容を整理し、 企画でのフレームワークの使い方や 注意点についてお伝えしようと思います。 ◇企画にフレームワークを使ってる?◇企画を固めていく際に 「フレームワーク」をどれくらい使っていますか? フレームワークといっても たくさんありますよね。 たとえば PEST 3C 4P SWOT クロスSWOT プロダクト

”モノが売れない・・・”原因を探る最善の方法。

先日、こんな話がありました。 「いいモノ作っている自信はあるけれど、売れない…」 よくある話です。 原因はどこにあるのでしょうか。 それを探っていきましょう。 ◇モノが売れない原因は・・・?◇私がセミナーやコラムでよくご紹介する 私の企画の原点でもある大曽根幸三さんが よくこのように言われていました。 「モノが売れない原因は、高いか悪いかのどちらかだ! 」 大曽根語録について書かれた書籍: 「急ぎの仕事は忙しいヤツに頼め。 ソニー元副社長・大曽根幸三の成功金言53」