フクイ ケイシ

ITコンサル会社-秀玄舎ゼネラルマネージャー、  ビジョンに沿った戦略、制度を策定する…

フクイ ケイシ

ITコンサル会社-秀玄舎ゼネラルマネージャー、  ビジョンに沿った戦略、制度を策定するコーポレートデザイナーとして、他8社ほどの経営に参加しています。 本質的で普遍的な構造を探求すること、社会的に意義のあることに経済循環を作り出すことに興味があります。

マガジン

  • オムニバス調の日記

  • 娘への手紙

  • 境目を巡る旅

    いろんなものの境目を深堀したら 何か見えてくるものがあるかな? と思って境目を巡ります。

  • 猫子曰く

    日常の中で学んだことをできるだけ体系的に整理しようと思って書いています。

最近の記事

【大事なことは全部、漫画から学んだ】いつも残酷さは無自覚から生まれ続けていることを

今週の各誌からは学びが多かったが、特に「王の病室」から 一節をそのまま転載します。 残りわずかな豊かさを食いつぶしていこうとする老人たちに 我慢がならない (高野) 例えばすでに80年生きてきた老人と これから80年生きるであろう子供 目の前に1つしか医療器具がなければ 君はどちらを救う? (赤城) それは・・・そりゃ・・・子供のほう・・・でしょうね (高野) そう それが目の前の出来事なら皆そう答える。 だが この国では まるで逆のことが起きている。 日本はすでに

    • 《tnink #02》プレゼント 何にする?

      一番うれしかったことは何ですか? コーチング界隈にいるせいで、日々オープンクエスチョンにさらされてるわけだけど つい一昨日、「最近一番うれしかったことは何ですか?」って聞かれて こんなにありふれた(きっと相手もそんなにひねり出してない) あいさつ代わりの質問の答えに 窮してしまった。 一番うれしかったことがない? 忙しく働いてはいるが、そんなに追い詰められてるわけでなし、 うれしかったことが思いつかないなんて、そんな「終わった」生活してるんだろうか?(クローズドクエス

      • 《think #01》間違えるAIと、人間の正しさについて

        考える をテーマに何か書こう と思っていたら ちょうど ChatGPTが世の中に旋風をおこしているので この1年前には無名だった非営利団体が開発した 素敵なツールについて。 間違えるAI ChatGPTはまたたく間に世界で大流行して、AIブームの再燃の火付け役になったみたいだ。 使われている技術は第3次AIブームのソレだから 3.5次AIブームというところだろうか。 ●新しいテクノロジー「ChatGPT」は、ビジネスのあり方を変えるのか?(2023.1/24) htt

        • [日記 3月15日] ウクライナからの映像が頭から離れない日々と 相変らずの矛盾と向き合う

          引きこもり10日間 10日ほど前に高熱を発し、検査してみたところコロナ陽性になってしまって、しばらく家にひきこもっておりました。 前半は下がらない高熱にうなされ、 後半は道連れになって自宅軟禁されてしまった子供たちの相手で いずれにせよ仕事にならず引きこもっておりました。 -- 引きこもっている間に 本を4冊ほど読みました。 「人新生の資本論」 読み進めるのがつらくなるほど つまらない本だった。学者の遊び。 「決定版 大東亜戦争(上)」 先の大戦をあらためて振

        【大事なことは全部、漫画から学んだ】いつも残酷さは無自覚から生まれ続けていることを

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          2本
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        記事

          [日記 2月25日] 戦争に関するレトロな感覚。 ウクライナの奮戦を祈る気持ちと戦争が早く終わことを祈る矛盾

          プーチンは西側の予想を超え、西側はプーチンの予想の範疇 目下のところ プーチンの決断は常に西側諸国の想像(希望的観測)の上を行き 西側諸国のそれは プーチンの予想の範囲内におさまっている ように見える。 -- 21世紀になって20年もたとうとしているこの時宜に、 「西側」なんて言葉を 希望と祈りを込めて使うことになろうとは思わなかった。 . レトロな感覚と言えば 、 先の大戦から1世紀もたたんとしているのに 戦争の始め方は 今昔変わりがないんだな と寒

          [日記 2月25日] 戦争に関するレトロな感覚。 ウクライナの奮戦を祈る気持ちと戦争が早く終わことを祈る矛盾

          選挙に行くのは、人を殺さないのと似ている。 ~一票で選挙結果は変わらなくても選挙に行く理由の話~ | 娘への手紙 #2

          娘への手紙(2) ◆明日は選挙なんだけど若者の投票率が上がらないんだそうだ。 一昔前は、若者ほど政治に対してざわついていて 大人達がなんとかしてなだめる なんて時代もあったようだけど 今の若者たちは自分達の生活にそれほど不満がないんだろうか、 それはそれでいいことなのかもしれない。 ◆自分の一票で何も変わらない若者が投票に行かない最大の理由は「自分が投票しても投票しなくても何も変わらない」 ということらしい。 確かにこれまで参加してきた選挙で、「自分の1票がはそっち

          選挙に行くのは、人を殺さないのと似ている。 ~一票で選挙結果は変わらなくても選挙に行く理由の話~ | 娘への手紙 #2

          [日記 7月23日]開会式のスピーチが橋本さんでよかったな など

          賛否両論うずまくなかの開会式これを強行開催と呼ぶのかどうか知らないが、開会式に先立って行われたいくつかの競技を見ていると 応援して、興奮して、感動している単純な自分の存在に気付く。 開会式の当日にも、中止をもとめるデモは行われたそうだ。 「もう開催しちゃったんだからいまさら中止とか言わないで応援しようよ」 という声にはあまり同意できないが、 それでもやっぱり、集まった1万人を超えるアスリートが 人生をかけた部隊で競技に集中してくれたら と思う。 橋本さんのスピーチが

          [日記 7月23日]開会式のスピーチが橋本さんでよかったな など

          「女性が社会進出すると育児の時間が減るから少子化が進む」と思っている政治家達がわかっていない、フランスやスウェーデンで出生率が回復した本当の理由

          ◆日本の出生率が上がらないこの記事を書いている最新の統計(2019年人口動態統計)では、合計特殊出生率は1.36になり、4年連続で低下しており、 新生児の数ははじめて90万人を割り込んだ。 少子化、出生率の低下はもう何十年も前から危機感をもって語られているにも関わらず 改善の傾向は全く見られない。 日本の少子化対策はいまだ効果を発揮しないまま 時代は適応の議論(少子高齢化でも持続可能な社会を作ろうとする) に移りつつある。 個人的には この適応の議論はとても危険(議論す

          「女性が社会進出すると育児の時間が減るから少子化が進む」と思っている政治家達がわかっていない、フランスやスウェーデンで出生率が回復した本当の理由

          [日記 8月12日] 今、何が起きているのか|コロナを怖がり過ぎと思っているビジネスマンが声を上げない理由

          もしあなたが、タブレット用のコンテンツを販売するビジネスを企画しているとして。部下に「家庭にどれくらいタブレットが普及しているか調べてくれ」 と頼んだら 部下が 「家庭へのタブレット普及率は7割を超えています!これなら タブレットは家にある前提でビジネスを企画できますね!」 と報告してきた。 タブレットが全家庭の8割になんて普及してるってすごいね と思ったあなたは念のため「その調査の母集団って何?」と聞いたら 「東京、世田谷でIT企業に勤める父親をもつ家庭20家庭を対象に

          [日記 8月12日] 今、何が起きているのか|コロナを怖がり過ぎと思っているビジネスマンが声を上げない理由

          向いてる 向いてない の話|境目を巡る旅 #2

          ■この仕事向いてるのかな? って気にする人 以外と多い 過去20年間に300人以上の採用面接をこなし、それ以上に就職や転職の相談を受けるたびに 思います。 今の仕事 向いてない気がする 自分に向いてる仕事って何だろう? そのたびに感じることは2つ 1)そもそも仕事の向き不向きってなんだ? 2)仕事できる人で それを気にしてる人見たことない ■そもそも仕事の向き不向きってなんだ? 自分に向いてる仕事ってなんでしょう? 的な相談をうけたり 面接で「この仕事が向い

          向いてる 向いてない の話|境目を巡る旅 #2

          [日記 5月31日] コロナとて例外ではない

          災厄はこれまでくすぶっていた問題を炙り出す ◆ウィルスに感染しておこる被害はウィルスによるものではないというと言い過ぎなんだろうが、 ウィルスに感染することで体におこる様々な不具合(肺炎など)は、 主にウィルスが直接ひきおこしているのではない とのこと。 ウィルスに対抗しておこる免疫反応が過剰に作用して 自分の体を傷つけたことによっておこる のだそうです。 ウィルスが炎症おこすんではなく、ウィルスをやっつけようとすると炎症になっちゃう というわけですね。 (サイトカインス

          [日記 5月31日] コロナとて例外ではない

          [日記5月18日] 私たちはふれあって生きていく。新しい生活様式とニューノーマルは違う。

          ◆本当の話なのかどうかジッサイのところよく知らないんだけど 小学生の時に「オオカミに育てられた少女」はオオカミのような体の使い方(肘が伸びないとか、人間では考えられないほど噛む力が強いとか)になり、言葉もしゃべれないし、人間社会で生きていく様々能力を持っていない という話。 私たちが当たり前だと思っていることは 実は多くは後天的に身に着けたものなのだと知らされる。 ◆コロナ前の生活には戻れない という。そうかもしれない。 ここ数週間、ビジネス界隈では「ニューノーマル

          [日記5月18日] 私たちはふれあって生きていく。新しい生活様式とニューノーマルは違う。

          [日記 4月29日] 抽象度を上げるよう試みる

          ●最も避けるべきなのは 外出でも濃厚接触でも自粛でもなく 思考停止である と考えています。 これだけの問題をシンプルに考えていいはずはない。 これだけやっていれば大丈夫、みたいな解決策が通じる時期はとっくに過ぎ去ってしまっている。 . . ●医療問題なのか わずか15年前、SARSの時には2か月かかったウィルスの特定は、今回の新型コロナのケースでは1週間程度で特定され 2週間後には遺伝子(といってもRNA)配列が世界中の研究機関で共有され、 2カ月後には1,500を超

          [日記 4月29日] 抽象度を上げるよう試みる

          [日記 4月27日] ホワイトノイズ、日本のコロナ被害が小さい理由、学校封鎖も撤回を

          ◆図書館のような 静かな空間よりも、一定の均一な雑音を背景にしたほうが、聴覚が活性して音をよく聞き分けられるようになる という研究があるそうだ。 「ホワイトノイズ」というらしい。 私たちは自然科学に対してかなり多くの知識を得ているが、それでも自然は我々が理解しやすいようにできてはいない。だから 「静かな時よりも少し雑音があったほうがより聞き分けられる」なんて想像もしない現象もおこりうる。 ◆感染者はもっと多い 一部はじまった抗体検査の研究結果がいくつかの地域で示唆し

          [日記 4月27日] ホワイトノイズ、日本のコロナ被害が小さい理由、学校封鎖も撤回を

          [猫子曰く] 感染者数をKPIにしてはならない理由

          「家にいよう」「自粛しよう」「このままでは医療崩壊がおきる」 というスローガンとともに、 感染者数を報告するニュースが 毎日のように流されている。 しかし、もし今回の事態(最近では コロナ禍とか呼ぶらしいですが)への対処が失敗できないプロジェクトであり 参加者全員が協力しなければならないのだとしたら 扱うべきKPIは感染者数ではない。 というお話。 1)感染者数を正確に把握できない。 ニュースで流れている「感染者数」とは 正確には「感染発覚数」のことで、 実際に日本

          [猫子曰く] 感染者数をKPIにしてはならない理由

          [日記 4月13日] コロナ対策"じゃあどうすればいいのよ”メモ

          書くって言ってから2週間もたつので 書く書く詐欺にならないように書きます。 書いときます レベルの荒い箇条書きになってしまうのはご容赦。いつか、、、ちゃんと書く、、、 ◆リソースを集中する 「感染拡大を防ぐ」のは目的ではなく 手段。目的は「犠牲者を最小限にすること」 だとする。 そうすると そのための条件を「医療崩壊を防ぐ」だとする。  これだけ感染力の強いウィルスを相手にするならば リソースが限られているときに 相手の強みと戦ってはいけない。 つまり感染拡大を防ぐた

          [日記 4月13日] コロナ対策"じゃあどうすればいいのよ”メモ