見出し画像

BBDイニシアティブ株式会社 東証GROWTHに新規上場いたしました。

2023年3月30日ナレッジスイート株式会社(証券コード:39999は上場廃止となり、2023年4月3日にBBDイニシアティブ株式会社(証券コード:5259)が新規上場し、私、稲葉雄一が代表取締役社長グループCEOに就任いたしました。
また、ナレッジスイート株式会社の代表取締役社長を任期満了に付き退任し、新たに飯岡晃樹が代表取締役社長に就任しました。
以前にも書きましたが、何故ナレッジスイートという社名を捨てるのか?
ナレッジスイート株式会社から社名を変え、ホールディングス化し、事業会社を新規に設立し、何故業務を移管しなかったのか?
複雑というかテクニカル上場をご理解頂けていない方も多かったので、この場を借りてご説明させていただければと思います。

今回当社が採用した、テクニカル上場(株式移転)についてご説明をしたいと思います。
一般的に、ホールディングス化する場合、上場会社をそのまま残し、図のように事業会社を新設して、事業を移管する会社分割(抜け殻方式)が一般的な流れになります。

テクニカル上場

まず背景として当社が持つ課題を整理しお話させていただきます。
株主の皆様が何の会社?を理解しやすくすることを目的に、社名とサービス名を統一した経緯があります。※これについては以前の説明をご覧ください。

・サービス名と会社名を統一することで、ナレッジスイート以外の事業が一切注目されない状況が続きました。
・ナレッジスイート社は、クラウドサービスである社名と同じ名前のサービス「ナレッジスイート」の業績で、会社全ての良しあしが判断させることに疑問を抱いていました。
・エンジニア不足に悩む各社と違い、多くのエンジニアを抱える当社は、売上を伸ばしているエンジニアの活躍にも注目していただきたいという想いがありました。
・周辺事業を立ち上げ、成長を説明しても、「ナレッジスイート他サービス」でまとめられ、ここの成長分野における事業にも目を向けていただきたいという想いがありました。
・事業の良しあしを明確にし、不採算事業からの中止や売却などをドラスティックに行うことで事業の収益性を高めることを重視しました。

よって、サービス名と社名を統一にすることのデメリットを解消する為に、あくまでもナレッジスイートはサービス名にとどめることは、今後の事業成長を目指す上での決断になります。
社名を変えることで、「ナレッジスイート他サービス」でまとめられることが無くなることを願い、ナレッジスイート株式会社も上記の理由で、6月を目安にナレッジスイート株式会社から、「ブルーテック株式会社と社名を変更します。

話を戻しますと、まず一般的な会社分割(抜け殻方式)で、ホールディングス化することで起こりうるデメリットが多くありました。
因みに会社分割(抜け殻方式)を行う会社は、全体の80%程になります。
メリットは、
・会社の事業ごと包括的に移転できる
・持株会社の直接の傘下のままにしておきたい子会社の事業については、会社分割の対象としないことにより、持株会社の直接の傘下のままにしておくことができる
・テクニカル上場が不要
・不採算事業を分割し別会社とすることで、独立採算の体制が可能
・従業員の同意なしに移籍させることが可能
・移転手続きが簡易
デメリットは、
・事業許認可の承継・新規取得が必要。
・債権者保護手続が必要。
・労働者承継の手続が必要。
・契約の承継に伴う対処が必要。チェンジオブコントロール条項の有無次第。
・労働者派遣事業の移転に新規取得が必要
・子会社への移籍に際して心理的不安(上場会社ではなく子会社移籍すること)が発生する可能性あり

ではテクニカル上場(株式移転)ではどうか?
メリットは、
・買取資金が不要(新設会社の株式を交付)
・組織の内部統制が容易
・各会社の組織自体は変わらず、独立性が担保される
・株主全員の同意が不要
・株主総会の特別会議で3分の2以上の承認を得ることができれば、少数株主を強制的に排除し子会社化
・契約の承継に伴う対処が不要
・債権者保護手続が不要
・労働契約・許認可等の手続きが不要
・資本である株主の変動のみ生じ、主体事業の変更やそれに伴う財産の移転はないため、手続きは不要
・子会社への移籍が発生しないため、心理的不安はなくなるが発生する可能性あり
デメリットは、
テクニカル上場が必要(簡易方法になりますが、証券コードも変わる新規上場手続きになります。)
株式移転によって、事業会社の下にぶらさがっていた子会社株式を、持株会社の傘下に付け替えることはできず、例えば、事業会社から持株会社への子会社株式の現物配当による方法等の別の取引をしなければなりません。

当社の場合、3つの大きな判断がありました。
・会社分割(抜け殻方式)を採用した場合、新設事業会社を設立すると、多くの事業許認可を再度取得申請しないと行けない問題。
・多くの代理店、また約3000社の顧客や取引先との契約の巻き直し。
・労働者承継手続きと新規社会保険申請手続きの期間

この3つを回避する為に、テクニカル上場(株式移転)を選択しました。
旧ナレッジスイートを事業会社として存続させることで、多くの取引先との膨大な契約の巻き直しが無くなること。
社員に上場会社から新規設立子会社への転籍を命じることで、心理的不安が発生する。
PマークやISO27001をはじめとした多くの認可手続きを行う必要が無いこと。

当社は、新たな一歩を踏み出す為に、事業内容を

「X-Tech(クロステック)プラットフォームを通じて、持続可能な社会を目指すことを目的に、デジタルトランスフォーメーションを推進するホールディングスカンパニー。」

とドメインを大きく掲げます。
まだ終わっていない、組織改編や人事異動、事業再編、整理などを行っていき、収益性の高い企業へ変革していきます。
引き続き、また新規ご支援宜しくお願いします。

BBDイニシアティブ株式会社 代表取締役社長 グループCEO 稲葉雄一


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?