自律神経と病気の関係

皆さんおはようございます!

整体院「感喜」の金子です!



本日は自律神経と様々な病気の関係性をお話したいと思います!



まず免疫システムを構成しているのはリンパ球であり、リンパ球がたくさんある臓器が免疫臓器になります。つまり、胸腺や脾臓、リンパ節ですが全体的には以下のように分類できます。




免疫システムの種類


肝臓や腸管などを中心にする昔から身体に備わっている免疫系があります。

この免疫系は異常な自己細胞を攻撃する役割があります。また年齢が進むにつれたこの免疫系が優位なり、若い時でもストレスがかかった場合に放出されるカテコールアミン(アドレナリンやノルアドレナリン)、糖質コルチコイド(副腎皮質ホルモン)、女性ホルモンにより活性化します。つまり交換神経が優位になった時にこの免疫系は活性化します。



カテコールアミンや糖質コルチコイドなどのホルモンにより活性化するこの免疫系は生物が緊急事態を乗り切るために必要な生体反応だと考えれています。




次に胸腺や脾臓など中心とする新しい免疫系があります。

この免疫系は身体の外からくる異物(ウィルスなど)を処理する役割があります。

若い人や動物などはこの免疫系が優位になっています。




これら免疫系の違いは古い免疫系は大きな異物に対しての処理に向いており、自分の細胞内に異物を取り込んで処理します、これを専門的にいうと貪食作用といいます。またこのような免疫系を自然免疫と言います。



新しい免疫系は古い免疫系では処理できない小さな異物の処理に向いており貪食作用は弱いです。異物への攻撃は抗体というものを作って小さな異物を処理します。

しかもこの免疫系は1度侵入してきた異物を記憶できるため同じような異物が入ってきた時には迅速に処理されます。その結果アデノウィルスのような風邪ウイルスに感染しても状態が悪化しないで軽症状ですんだり発症しなくてすみます。これを専門的に言うと獲得免疫といいます。


ここまでは簡単な免疫の特徴と役割の解説になります。




自律神経と免疫と病気の関係


古い免疫系が原因となる疾患の特徴として組織損傷による炎症性疾患化膿性疾患があります。

以下のようなものがあります。



・がん

・胃潰瘍

・大腸炎

・肝炎

・自己免疫疾患


これは古い免疫系は異常な自己細胞を攻撃する役割がありました。そしてこの免疫系は細菌に対しても反応します。つまり身体の中にいる常在菌にも反応します。


そしてこれらの免疫系は交感神経が優位になると活性化しますが、もし交感神経優位の状態が長期的になると常在菌がいるような腸や皮膚などを古い免疫系が攻撃してしまい、胃潰瘍や大腸炎、がんの発症に繋がります。


ストレスがかかるとその間だけ胸腺が萎縮してしまいリンパ球を作れなくなり古い免疫系と新しい免疫系のバランスが崩れます。その結果肝臓で胸腺外分化T細胞というリンパ球を作ります。



肝臓で免疫細胞が作られた場合は自分の細胞を攻撃してしまう免疫細胞が作られてしまいます。その結果自己免疫疾患が発症します。また妊娠前や妊娠中にエストロゲンが過剰になると古い免疫系を刺激してしまい子宮粘膜の古い免疫系は増えてしまい着床拒絶が起こり不妊の原因になったり、妊娠中に起これば妊娠中毒症妊娠悪阻などの原因になります

疫学的には自己免疫疾患は女性の方が男性より多いですがこれは女性ホルモンの問題もある可能性もあります。



がんの発症も古い免疫系の活性化により常在菌がいる腸や胃、皮膚などの組織に慢性炎症が起こってしまいます。

その結果細胞のがん化に繋がるので常在菌が多い胃や大腸にがんが多いのも納得がいきます。




次に新しい免疫系が活性化しすぎることで起こる疾患としては以下のようなものがあります。




・喘息

・花粉症

・アトピー性皮膚炎


新しい免疫系はウイルスなど小さな外敵を処理する役割があります。つまりある特定の異物を処理する能力が高いためアレルギー疾患が起こりやすくなります。またこの免疫系は若い人が優位になりやすいため子どもにアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患が多くなります。



この新しい免疫系が優位なのは15~20歳までがピークとされているのですが、現在はアレルギー疾患は成人の方にも多く見られます。これは昔に比べて過食運動不足排気ガスの吸入量の増加などが原因で成人でも新しい免疫系が優位になりやすい状況になっています。



また新しい免疫系が優位の場合はプロスタグランジンなどの炎症性サイトカインが分泌されやすくなるので化学物質により炎症反応が強くでます

ちなみに古い免疫系は活性酸素を使って異物を処理します。つまり古い免疫系の炎症の原因は酸化です。




まとめ

今までのお話を要約すると自律神経の影響で活性化する免疫系のタイプが変化するということです。

交感神経が優位ならがんや自己免疫疾患などの炎症性疾患が発症しやすくなり、

副交感神経が優位ならアトピーや喘息、花粉症などのアレルギー疾患が発症しやすくなる、

ということです。



ですのでこれらの疾患への対応というのは活性化してしまっている自律神経を逆転させる必要があります。

交感神経が優位なら副交感神経へ、副交感神経が優位なら交感神経へ、と言った具合です。



ではこの切り替えをどうすればできるのか?


交感神経への切り替えは以下のことをするとよいです。


・適度な運動

・腹八分目

・排気ガス対策

またフランスの研究では問題がある脊柱への関節矯正も自律神経への切り替えが起こるという結果もでています。

しかし、関節矯正は適切な教育を受けた整体師にしてもらうことをお勧めします。



副交感神経への切り替えが以下のことしてみてください。


・瞑想

・入浴

・深い呼吸

・質の良い睡眠


どれもすぐにできるものですので是非試してみてください!



本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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