法律家業界の話9 イライラしない方法
こんにちは。まったん弁と申します。
このnoteでは,私の弁護士経験から,法律家の業界について業界外の人々に向けて,お役に立てる情報を発信しております。
これまで弁護士・裁判とかかわったことがないよ,という一般の方々,個人事業の方,中小企業の担当者などを想定しておりますので,法律のややこしい部分はあまり拘らず,ざっくばらんに,かつ,短い時間で気軽に読むことができるnoteにしております。
今回は,「イライラしない方法」というテーマです。
なぜイライラするのか
ふらりと入った洋服屋で服を見ていたら,店員さんが声をかけてきました。「あ,見てるだけなんです。」と答えてやりすごそうとしたら,店員さんが「見るだけならくんなや。」とつぶやいて去っていきました。「え!?」と思いましたが,咄嗟のことですぐに反論できずちょっと時間がたってから「イライラ」の感情が出てきます。
まったん弁の実体験です(笑)
弁護士業はもめ事を解決する仕事ですから,当事者の皆さんは大体「イライラ」しています。そのイライラの矛先が弁護士に向かってくることもあります。
では人はどうしてイライラするのでしょうか。
なんだか胸がモヤっとして,すっきりしない一日は誰にでもあると思います。それは大体,他人から自尊心を傷つけるようなことを言われたことが原因です。「言葉」は音の振動に過ぎませんが,人間の心はそれに勝手に色を付けて,自分で自分の心を塗りつぶしてしまいます。
普通の一日だったはずなのに,デリカシーのない人の一言が,真っ白なキャンパスに一滴の黒いシミをつけてしまいます。そうすると,99%の白いところは目に入らず,1%の黒いシミだけが気になり始めます。そうすると,心がざわざわして,すっきりしない,イライラが始まるんですよね。
どうすればイライラしないのか
ではどうすればイライラしないのでしょうか。
人の自尊心を簡単に傷つけるデリカシーのない人は,社会には山ほどいます。親族の中にも山ほどいるでしょう。父や母がそういう嫌な親の場合もあります。そんな親を持つ子に,父母を大事にしようという忠孝の教えて説いても,全く説得力がありません。
そのようなことを他人に平気で言う人間は,要するに「常に自分が一番,自分優先」なだけです。意図して傷つけてやろうということではなく,「他人の事を何も考えていない」「自分が気持ち良ければそれでいい」ので好きなようにふるまえるわけです。
そういう人と,お友達になりたいでしょうか。付き合いは続けたくないですよね。
しかし,その人が常に悪いわけではありません。人にはいい面と悪い面がありますので,いい面が出ているときは,とても愉快で面白い人だったりします。
また,親族だと問題はややこしくなります。儒教の教えから親族は大切なものだという「幻想」が日本人の心には根付いています。親戚づきあいがあって,下手にこちらが怒ると他の人に「あの人はずいぶん短気な人だ」と後ろ指を指されていまいます。それが嫌で,何も言わずに我慢する人が大半ではないでしょうか。
まったん弁は,人との付き合いは「最初の1回の違和感」で決めます。最初に「あれ?なんか不愉快だな。」と思った場合は,その人と付き合いません。仲が悪くなろうが,喧嘩になろうが知ったことではありません。親族であろうと同じことです。血縁関係があることと「気が合うこと」はまったく別で,何らの関連性もないからです。
その人が生きてようが死んでようが「どうてもいい」と割り切ってしまうんですね。その関係者たちも同じで,「敵の味方は敵」ですから,その人たちかと疎遠になっても,むしろ願ったりかなったりです。
人は一度できた人間関係を大切にしたいと願う生き物です。しかし,「和」を大事にするあまり,一番大事な「自分の心」を犠牲にするのでは,本末転倒です。
違和感を抱かせる人,不愉快にさせる人は,その後付き合いを深めて仲良くなる可能性があったとしても,そのような可能性は一切無視して,「どうでもいい存在リスト」に位置づけます。
そうなると,さらに何か言われても,「は?」と怒りの表情を平気で向けることができるようになります。これができると,すっきりしますよね(笑)
法的紛争の相手への悪感情を解決するのもこれと同じだと思います。相手への情を一切捨てて,「道端で苦しんでいても見捨てる人の棚」にいれちゃうんですね。そうしたとしても,あなたと自然に気が合う仲間は大勢いるはずです。その「自然と気が合う仲間」の方を大事にして,時間を使うべきですよね。
デリカシーのない自己顕示欲の塊みたいな人へ無駄な精神を使うのではなく,自然と気の合う仲間との時間を大切にしましょう。
というわけで,法律家業界にはつきものの「イライラ=怒りの感情」との付き合い方を,まったん弁なりに解説してみました。
また,別のテーマで投稿しますので,また見てくださいね。
よろしくお願いいたします。
まったん弁
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