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1つのことしかできないので、今年は痩せることをやめた

甘いもののあとにはしょっぱいものがくるものだ。

食べることでストレス解消を図る私にとって、自身が太りやすい体質であることはなにも不思議なことではなかった。
それに加えて、私は普通の人より少しだけ大食いらしい。
今でこそ成人男性2人分も食べれば満腹だが、20代前半の頃はラーメンの替え玉を7玉(7回おかわりしたということなので、合計で言うと8玉)食べたこともある。

好きなように食べていれば、カロリーの過剰摂取で体重が増加することは自明だった。


コインパーキング屋である弊社は、基本的に外仕事が中心である。
職人さんたちのように土木工事を毎日行っているわけではないが、駐車場内の設備補修や解体工事などいわゆる力仕事となるシーンも多く存在する。

会社貢献につながるという意味もあり、去年は体づくりに勤しんでいた。
私は基本的に"〇〇を食べれば痩せる!"とか"1日〇分の運動でウエストがマイナス10センチ!?”みたいな謳い文句を一切信用していない。
継続的に筋トレを行うことが体づくりの一番の近道だと思っている(きっと”1日〇分の運動”も継続できれば痩せられるのだろうが、継続できないから痩せられないのだろう)。

週3~4でジムへ行って筋トレ、ジムへ行けない日は自宅でトレーニング、PFCバランス(1日の食事をタンパク質・脂質・糖質で分類したときの比率)を考えた食生活の見直し、毎朝毎晩プロテインを摂取する習慣づけなど、自分史上類を見ない程の本気度で取り組んでいた。

いわゆるマッチョボディとはならなかったが、前シーズンに履いていたズボンのウエストはガバガバなのに太ももあたりがピチピチ、ジャケットは腕から背中周りがきつくなりスーツを新調した。
健康診断でもすべての数値が改善されるなど、一年かけて取り組んだ体づくりは結果的におおむね成功したと言える。

自分としてもまずまずの結果を得られた体づくりだったが、成功の要因は余暇の時間の多くを筋トレに割いたからに他ならない。
加えて、食生活で我慢を強いる場面も多くあった。
甘いものを食べたいときはプロテインバーや和菓子を摂取し、少しでもトレーニングの邪魔にならないよう配慮していた。


昔から、マルチタスクが苦手だった。
その日にやるべきことを紙に書いてひとつずつ潰していくオールドスタイルがやめられないのだ。

業務以外でも、やると決めたことはひとつしか全うできない。
その対象が去年は体づくりだったわけだが、今年から会社のTwitter運営を任され、どうせ広報をやるならいろいろやってみようということでnoteやYouTubeも半ば勝手に始めた(後ほど上司に承認はもらった)。
ありがたいことに広報的業務はとても楽しく、どうせなら今年一年はとことんSNSとnoteを伸ばしてみようと決意した。

ひとつのことしか注力できない私にとって、「何か新たにはじめる」ことは「何かひとつをやめる」ことに等しい。
例えるならば、ゲームキャラクターのステ振りに近い。
体づくりに取り組むことは一旦休止して、SNSとnoteの経験値を積むことに心血を注いでいこうと思う。

いまだルッキズムの根強いこの時代において、痩せようと思う気持ちを捨て去ることはなかなか勇気がいることかもしれない。
だが、本気を出せば痩せられることは去年証明できた。
努力して作り上げた筋肉はきっと脂肪へと変わってしまうが、紡いだ文章は血肉になると信じ、何度でも真っ白な原稿と向き合うことを心に誓った。

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