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瞑想の基本、呼吸瞑想

仏教瞑想というと、様々なやり方がありますが、
呼吸瞑想は初心者でも行いやすいです。

心の散乱を押さえ、
身体を安定させる効果があります。

すなわち、心の乱れがなくなり
心と体が軽くなって物事への集中が高まる
ということが経典に説かれています。

瞑想がすべての人にとって良いものかどうかはわかりませんが
多くの人にとって
心の安らぎ、そして、様々な気づきを与えてくれるものだろうと
思います。

正しくは坐蒲や座布団に座って
姿勢を調えて行います。

片方の足を逆足の上に乗っける半跏趺坐(はんかふざ)や
胡坐(あぐら)でも良いのですが、
重要なのは、お尻の位置を少し高くすることです。

座布団を2枚使うなどして
お尻の位置を高くするのです。

そうすると、骨盤が直立する形となり
自然と背筋が伸び、姿勢が良くなり

それによって長い時間でも座っていられるようになります。

以上にように姿勢を調えたら
呼吸に意識を向けて、呼吸を調えていきます。

まず一息吐き、肺いっぱいに息を吸い込みます。

吸い込んだ息は、少し細く長くなるように
吐き出していきます

最後にお腹の下の方に力をいれると
全て吐ききることができます。

そのような呼吸を意識し、
吐く息、吸う息に注意を向けていくのが
呼吸瞑想です。

あるいは、
吸う息によって自然の恵みが体中に巡っていく
そして、
吐く息によって体中の老廃物が全て出ていく

というようなイメージで呼吸したり、

吸う息によって心がポジティブになり
吐く息によってネガティブな心が出ていく

というイメージで呼吸するのも良いです。

そして、この呼吸瞑想は、
お寺の本堂や、家の落ち着いたところでないと
できないかというとそうでもありません。

電車に乗って座っている時、
車に乗っている時でも可能です。

もっといえば、座っていなくてもできます。
電車に立って乗っている時でもできます。

呼吸瞑想は、心を落ち着ける効果や
集中力を高める効果
があります。

自分自身への気づきを高める効果
あります。

怒りや悲しみの感情が出た時
瞑想することによって
その状態をメタ認知することもできます。

感情的になると
それに飲み込まれて
我を失ってしまう
という経験は誰しも
あるかと思います。

呼吸瞑想の習慣が身に着けば
それに歯止めをかけることができる

期待できます。

実際、私自身はそれを身につけつつあると
実感しています。

仏教の教えに信仰心がなくとも
呼吸瞑想は取り組めます。

そして、多くの現代人にとって効用をもたらすものだと
思います。

サポートいただけると記事更新の励みになります。自身の経験などもふまえて仏教をご紹介できればと思っています。