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SDGsという覇権勝負


SDGsの達成順位なんてのを見れば、TOP10に西欧諸国が占めるわけです。
TOP3はデンマーク・スウェーデン・フィンランドです。
でね、これはつまり「ヨーロッパ有利」のルールとも解釈できるわけですよ。この視点は大事。
こういうデータで、
「あ~アジアは遅れてるのね('ω'」ってだけでは危険って事です。
数字やデータから読める事は山のようにあります。

世界で最初の環境国際会議が開かれたのは「北欧」です。
1972年。スウェーデンのストックホルム会議。
そもそも社会保障や環境保護に関して、
常に自分達から声をあげてきたのですよ。
以降、20年毎に国際会議は開かれ環境政策の重要な枠組みが決まっているわけです。
SDGsもそこで提案されたもの。
なのでそもそもはヨーロッパ主体の取り組みの成果って事なんですよ。
飲食業界が声をあげてはじまった枠組み政策の、TOP3が飲食業界みたいなもん。
「そりゃそうだ(';')」って事です。
なので、SDGsがヨーロッパが結果を出しているって思考は浅慮。

で、SDGsの背景には
①責任投資原則(PRI)
②パリ協定
があります。
PRIのルーツはイギリス。本拠地はロンドン。
パリ協定は議長国フランス。
この流れから、SDGsが産声をあげるわけです。

ヨーロッパが主体で鳴動をあげ動く事。それがSDGs。
そもそも思い出してください。
現代社会の基礎である<概念>を産み出した母はヨーロッパです。

<民主主義・基本的人権・抵抗権・社会契約説>
ぶっちゃけ日本人には「なんすかそれ」って状態になるのも自然なのですよ。
自分達で勝ち取った概念じゃないねんから。
当然っちゃ当然です。
でも、我々はそういう概念に守られて今日も生きていますよね?
あなたが奴隷にならず、移動の自由を奪われない、死ぬまで身分固定ではなくて、結婚も蓄財も許されていて。言論の自由があるし、思想の自由もある。
それって当たり前ではないのですよ?

それはヨーロッパが命懸けで勝ち取った概念です。
その考えを輸出する事で西欧は世界覇権を確立。
<民主主義に、法制度、近代オリンピック>というナショナルイベントなどの考えがアジアにも輸出されたのですよ。

で、話は戻り、
米国・中国に次ぐ第三勢力としての存在感を叩き出そうとしているのがヨーロッパ。
それがつまり、PRI・パリ協定・SDGsでもある。
2000年代:GAFAMのアメリカンデジタル
2010年代:BATHのチャイニーズデジタル
さて、2020年代は・・・・
ヨーロッパデジタルである可能性が高いって事です。
環境等の角度から、デジタル覇権狙いを定めているのです。

EU内外の個人情報流通を規制するGDPR。
こういう<個人情報流通抑制>というゲームも、ヨーロッパが開始させはじめています。

もちろん環境問題に対して行動を起こす事は大切ですし、評価できる事でしょう。
が、その実は覇権バトルな事も知っておく必要はあります。

まあ、一概に否定はできません。
ピューリタン革命・名誉革命・アメリカ独立革命・フランス革命。
この革命などから生じた<概念>が今日の我々を守っているのですから。


あなたも僕も、産まれたその日から恩恵を受けているのです。

歴史からは、
改めて<感謝>を知り、そして<疑問>を覚え、そして<嘘>も知る。

そして、最後は

あなたの脳が決める。
それだけです。

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