守れ!自分の価値!

自分の会社でしかできないことってなんだろう?
自分にしかできないものってなんだろう?


「他でできるのに御社である理由がないと話が通しづらい。」

ある担当者さんに言われた。

こっちからするとアイディアを出すことにどれだけ労力がかかると思ってるんだ!それを持ってきたのが1番の理由じゃないか!タダだけどタダじゃないんだぞ!と叫びたくなる気持ちを抑えて、このことについて考えた。

 
他にも広告会社として動いているとで「御社だけの強みってなんですか?」という類の質問を受けることはよくある。

広告代理店である以上、なんでもできるけど自分にしかできないものって厳密にはないと思う。

広告の仕事における価値は、アイディアとかセンスとか、形がないもの、ゼロからイチを生み出すところにあると思う。でも、できあがってそれがイチになった瞬間にある程度ノウハウがあればだれでもパクれてしまう。

広告枠に広告を出すだけであればどの広告会社を経由しても大差はないし、制作現場の能力が各社上がっていたり、ネット業者でも激安で通常と変わらないクオリティで仕上げてくる時代。

そんな中でも少し前までは突き詰めて考えると、自分の会社ににしかないものというのは、自分がの企画力や、デザイナーが考えるデザインのアイディア、自分自身の営業としてのフットワークなど「人に帰属するもの」というのが答えだった。

そして中でも、提案スピード、仕切る力、フットワークなど営業の力による、言ってしまえば使いやすさ、頼みやすさみたいなものが強み、つまり営業である自分自身が強みであると、いったんは答えを出し、そう在る為に自分自身の営業としての企画力やノウハウをより磨こうと考えやってきた。

しかし、それは本当の意味の答えにはなっていなかった。

自分と近いスキルはもっていたり、それ以上の人もたくさんいると思う。ましてやフットワークなんかはリモートがこれだけ浸透した中ではだれでもすぐ会えるので、もはや武器にはならないと思う。

こうなると、より「自分の会社だけの強み」というのが見出しづらくなる。どんなアイディアでもなぞれば他でできるから、生みの親かどうかは関係ない。

今のところの答えは、自分でしかできないことになる作戦を考えよう。ということだ。

もちろん新しいアイディアや提案を絞り出す努力は大前提。その上で他の人が真似をできないように提携先と根回しをするとか、コスト面を突き詰めて正面から真似するとその金額にならないような仕組みにするとか、防御力みたいなものを磨く。

そして、自分が脳みそ絞って考えたアイディアを簡単に真似されたり、他に置き換えたりされないようにするために守る。

あらためて、本気で「自分の会社の強みはなにか?」さらには「自分だけができることは何か?」を考え、他には真似ができない価値をつくっていく必要がある。

自分をいかに差別化するか、そのことを本気で考えることが今求められていると考える今日のnoteでした。

お読みいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?