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299. 開店/閉店を示すアイテム

開店や閉店を示すために、「営業中」「OPEN」「準備中」「CLOSED」の札を店頭に掲げるお店は多い。
たいていの札は1枚板でできていて、くるりとひっくり返す。

この札がなくても、開店や閉店を示すアイテムがあることに先日気がついた。

1つは、のれん。
短すぎるカーテンみたいなあれだ。
丈は短いが、お店の中の様子が直接にはうかがえず、目隠しの役割を果たしているだろう。
のれんが店の外に出ている時は開店、店の中にしまわれている時は閉店を示す。

2つ目は、銭湯の板。
「わ」がこちらに見えていれば、「わ板」→「わいた(沸いた)」、ということで開店。
「ぬ」がこちらに見えていれば、「ぬ板」→「ぬいた(抜いた)」、ということで閉店。
恐らく板の両面に書いてあるので、冒頭の「営業中/準備中」「OPEN/CLOSED」と同じシステムではあるものの、ずいぶんと粋な感じがする。

「粋」というニュアンスが良い年した大人になっても全然分からなかったが、「わいた/ぬいた」は「粋だねぇ」という扱いで良いのではと思う。

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