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左利きに天才が多いという話は本当か?を調べた脳科学研究

左利きは天才なのか?

左利きの人の特徴について、前回はハーバードの研究(左利きの人は年収が低く、頭も悪くなりがちだった)をもとに解説しました。気になる人はそちらを先に読んでみてください。

今回は「左利きの人には本当に天才が多いのか?」という疑問に答えていきます。

実は前回のハーバードの研究では主に中間層のデータを扱っていたので、左利きの両極にいる人たちの実態についてはよくわからなかったのです。

というわけで今回は、統計データ上、賢さのレベルで極端な位置にいる左利きの人たち、つまり天才と呼ばれる人たちについて扱った研究を紹介して心理解説していきます。


天才には病弱で眼鏡をかけた左利きが多い

1986年に行われたジョンズ・ホプキンス大学の教育学者カミラ・パーソン・ベンボウ博士の研究では、右利きの人に比べて、左利きの人の方がテストの点が良かったことがわかっています。

調査によると、1万人に1人という割合で数学的・言語的に早熟で賢い特徴を持った生徒の間では、次の3つの生理的特徴が高い頻度で見られました。

左利きまたは両手利きである
喘息やその他のアレルギーを持っている
近視である


つまり、天才や天童と呼ばれる人たちは、左利きでアレルギー持ちで眼鏡をかけている人が多いということです。


天才が左利きで病弱になる理由

どうして天才の人たちには病弱だったり左利きだったり眼鏡をかけている人が多いのでしょうか?その理由は彼らの胎児期にあります。

実は天才が持つ特徴のうち、「利き手」と「アレルギー」の2つに関しては、胎児期の発達段階で神経系や免疫系がテストステロンの影響を受けているためとされています。

テストステロンには、左脳の発達を遅らせて右脳を発達させる作用があると言われています。なので、このために母親のお腹の中で多くのテストステロンを浴びた胎児は右脳が発達し、左利きになる可能性が高くなるのだろうというのが研究者の見解です。


左利きが天才になりやすい理由

また左利きの人は両脳の接続率が高く、本来は片方の脳みそに偏っている様々な機能を両脳に分散させています。

この特徴のために、右利きの人よりも脳みそをうまく使える可能性があると研究者は指摘しています。だから左利きの人は賢い人が多いのですね。

このように両脳を扱うことが巧みなために、左利きの人が脳卒中の発作に見舞われた場合には、右利きの脳卒中患者よりも復帰が早いこともわかっています。


左利きには天才が多いは本当

というわけで、左利きには天才が多い説は本当でした。

前回のハーバード大学の研究が示す通り、普通に暮らしていると左利きの人にはデメリットが多いのですが、左利きであることをうまく利用することができれば天才にもなれる可能性があります。

左利きの人は、右利きの人にはない特徴を持っているので、せっかくならその特徴を利用して天才を目指していきましょう。

→元記事はこちら:https://kruchoro.com/post-7798/

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