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心理学検定キーワード第1章【原理・研究法・歴史】1.9.1-(検査法のうち知能検査)★★★

知能と特性を心理学的に理解するには?

本日の内容は★3つです。

あらゆる心理系もしくは医療系の試験で再頻出の項目です。

問題のレベルも超簡単なものから難しものまで幅広くでます。

単純暗記のみで解けるレベルの問題は確実にモノにしましょう。

心理学検定に限っては、キーワード集の1.9、5.16、5.17、7.15と4単元で触れています。

それだけ大切だって事です。

なるべく一回でまとめたいので、今回はクソ長いですw

日にちを分けて読んでもらってもいいくらいです。

勉強のポイントとしては

・検査の分類を完璧にしておく事

・検査の内容と長所短所を抑える事

・それ以外の周辺知識(人物名とか)も少しずつ足していく事

上記の精度をあげることで、ほぼ全ての問題を解く事が出来ると思います。

それでは準備はよろしいでしょうか?

本日も、まとめの方はーじめて行くぅー


→まとめ1.9.1(検査法のうち知能検査)

おそらく、検査というものを受けた事が無いという人はいないのではないでしょうか?

身体検査、視力検査、歯の検査とかは普通に子供のときに学校でやりますね。

では、心理学的な検査はどんな事をするのでしょうか。

大別すると以下の2つになります。

①知的能力の検査 知能検査、学力検査、適正検査

パーソナリティに関する検査

イメージしやすいようにざっくり簡単にいうと

年齢に応じた能力を検査するのか、性格や特性を検査するのかの違いでしょうか。

まずは知的能力の検査からみていきましょう。

パーソナリティに関する検査は明日!


→知的能力はどうやって検査されるのか

上記にあるように、知的能力の検査法

・知能検査 IQなど発達における個人の知的能力

・学力検査 定期テストとか

・適性検査 SPIとか入試とかその他資格も含む

に分けられますが、心理学検定の試験対策としては

知能検査が一番重要なので、これをメインに説明します。


→知能検査の創案者=ビネーとビネー式知能検査

知能検査といえばまずこのお方の名前が出てこないといけません。

フランスの心理学者アルフレッド・ビネーです。

知能検査の原点はこのビネーなんですね。

神ですね、神。

ビネー弟子シモンと考案したビネー・シモン式知能検査が始まりで

その後、1916年にアメリカのターマンらによって開発された「スタンフォード改訂増補版ビネー‐シモン知能測定尺度(通称スタンフォード・ビネー法)」

が、スタンダードになっています。

ですので、ビネー式といわれたら

スタンフォードビネー法

のことを言ってるんだなって思ってもらっていいとおもいます。

ビネー式知能検査は当初、知的障害(精神遅滞)児の科学的査定を目的としていました。

非常に多くの検査項目と、それが可能になる年齢の基準が決められていて

★現在の能力(精神年齢)と★実際の年齢(生活年齢)との★比率(割り算)知能指数(IQを求めます。

重要過ぎるので、★をつけてしまいましたw

この1文がどういう意味なのか解説して行きましょう。これでビネーの基本は完璧です!

そもそも、何をもって知能を測るかという事ですが、

ビネー式と後に説明するウェクスラー式共に

知能指数(IQ)を算出して知能を測ります。

先に違いを明確にする為に説明すると

ビネー式のIQを比率IQ

ウェクスラー式のIQを偏差IQ(後で説明します)

と呼び、IQの算出のしかたが違うのです。これ大事!

ここで知能指数(IQ)についてですが、勘違いしやすいのが

ビネー式にでてくるから、ビネーが考えたんだろう

みたに思っちゃいそうなのですw(最初私がそうだった)。

違います。

知能指数(IQ)シュテルン(William Stern)という人が考えたものですので、間違わないように。

現在の能力(精神年齢)という考え方はビネーが考えたとされています(諸説あり)。

つまり、ビネー精神年齢を出して知的水準の判断とし

シュテルンが後に知能指数という考え方を提唱したものを

ターマンとかが上手くまとめて、スタンフォードビネーに仕上げた

という流れになりますね。

心理学検定の試験では、誰がどの概念を提唱したかという問題が良く出ますのでこういう所細かいですが抑えたいですね。

式でまとめると

★ビネー式比率IQ

{★現在の能力(精神年齢)/実際の年齢(生活年齢)}×100

となります。

まずはビネー式の一般的知識はここまで。

次に日本版のビネー式をみていきましょう。


→田中さん発案の田中ビネー式が大活躍!!

もちろん日本でも、ビネー式知能検査を取り入れている訳で

心理学者の田中寛一さんが1947年にビネー式を取り入れた検査法を出版してから、2005年にバージョンアップされた田中ビネーⅤが現在のスタンダードとなっています。

田中ビネーVの特徴としては

①2歳から成人まで幅広い年齢層での検査が可能

②問題が年齢尺度によって構成されているため、通常の発達水準と比較することが容易になっている

③2歳から13歳までは一般のビネー式である比率IQを算出する

④14歳からは偏差IQを算出する

です。特に③と④は年齢によって算出するものが違いますから当然問題で聞かれやすいです。

③については

比率IQを算出するため、精神年齢を算出する必要があります。

一方④については

精神年齢は算出しません。

その理由としては、年齢とともに知能の発達が緩やかになるため、精神年齢の概念は有用ではないと考えられているからです。

そのかわりに偏差IQを算出し以下4つの領域で表されます

・結晶性領域

・流動性領域

・記憶領域

・論理推理領域

問題としては4つの領域のうち1つ名前が違っていたり、4つの領域の残り1つ正しいものを選ぶとか、穴埋め問題とかが考えられます。

また、説明の順序が前後しますが

②については年齢尺度における各問題が

・思考

・言語

・記憶

・数量

・知覚

などの要素で構成され、子どもが本来の力を発揮しやすいよう

日常場面に即した問題で構成されているようです。

以上、田中ビネーⅤのまとめ終了

次は、もう一つの超重要な知能検査であるウェクスラー式知能検査のまとめに入ります。

長いので一旦休憩でも。


→ウェクスラー式知能検査とその特徴

ビネー式と並ぶ知能検査で有名なものが、これから説明する

ウェクスラー式知能検査(以下ウェークスラー式)です。

ルーマニア生まれのユダヤ系アメリカの心理学者である

デイヴィッド・ウェクスラー(Wechsler,D.)

によって開発されました。

ウェクスラー式を整理する上で大切な視点は

・算出する知能指数は偏差IQである

・幼児、児童、成人によって3つのカテゴリーに分けられ、それぞれ検査の名前がある。

・3つのカテゴリーの適用年齢は微妙にかぶっている(明確な境目はない)

・同じカテゴリーの検査でもバージョンの違いによって検査で算出する項目が違う

・以上をふまえて、ビネー式との違いは何か?

ですかね。

ウェクスラー式の中でも比較して出題されるでしょうし、もちろんビネー式との比較も考えられます。

まずはウェクスラー式で算出される知能指数は

偏差IQです。

平均値が100標準偏差が15になるように換算して算出します。

10015という数字が重要です。


次に、基本の知識として、3つの年齢による分類をまず抑えましょう。

①WPPSI 幼児用(3歳11ヶ月〜7歳1ヶ月)

②WISC 児童用(5歳0ヶ月〜16歳11ヶ月)

③WAIS 成人用(16歳以上)

英語対象者と具体的な年齢が一致する事が大事です。

英語からWISを無くした残りのアルファベットでわかります。

①PP→幼児 プレスクール、プライマリー

②C→児童 チャイルド

③A→成人 アダルト

ですね。

年齢に関しても微妙にかぶってますねw

WPPSIWISCでもかぶってますし、WISCWAISでも明確な区切りは無いようですね。


次に、バージョンの違い(バージョンアップ)による検査内容の違いについて説明していきます。

どーいうこと?って感じですが

WISCWAISバージョンⅢバージョンⅣがあって

バージョンⅢバージョンⅣになる際に検査項目が変わったって事です。

以下まとめます。

《バージョンⅢ》

WISCWAIS共に言語性検査動作性検査の2部構成

全検査IQ(FSIQ) 言語性IQ 動作性IQを算出する。

WAISはさらに4つの群指数(言語理解 知覚統合 作動記憶 処理速度)

です。

《バージョンⅣ》

・言語性IQ 動作性IQは算出しない

・全検査IQ(FSIQ)と4つの指標得点「言語理解(VCI) 知覚推理(PRI) ワーキングメモリ(WMI) 処理速度(PSI)」の算出

・全15項目(基本検査10、補助検査5)の下位検査がある

です。

違いをざっくりいうと

・全検査IQはどっちにもある

・言語性IQ 動作性IQはバージョンⅢはある。Ⅳには無い

・バージョンⅣの方が細かい検査がある

って感じかな。

最後に、4つの指標得点の簡単な説明だけして終ろうと思います。

・言語理解(VCI)=言葉による理解力・推理力・思考力に関するもの

・知覚推理(PRI)=目で見たものを推理したり、目で見たものに併せて身体を動かしたりする

・ワーキングメモリ(WMI)=一時的に情報を記憶して処理する

・処理速度(PSI)=目で見たものを処理するスピードです。


以上!

1.9.1(検査法のうち知能検査)のまとめでした。

まとめノートや追記はまた後日時間があるときに!

ほんと、長くてすいません!明日も中々のボリュームですよw

少しでも理解できるよう、興味を持ってもらえるように工夫しながらこれからもまとめ頑張りますので

目に留まった方は是非、スキ!お願いします!!

長文にお付き合いありがとうございました。では次の単元で!































































以上!

1.8(観察法)のまとめでした。

少しでも理解できるよう、興味を持ってもらえるように工夫しながらこれからもまとめ頑張りますので

目に留まった方は是非、スキ!お願いします!!

長文にお付き合いありがとうございました。では次の単元で!





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