見出し画像

小説を読むようになってから人生に起こった予想外の変化

久々の投稿!!

物語を読むという行為自体が
不安やストレスに影響されて疲れた心を

本来の状態に戻し、冷静でフラットな状態に軌道修正してくれる
効果があるのではないかと実感したので書いていく。


そこへ至ったきっかけとして、

私自身、フリーランスとなってはじめたての頃とか
今の案件がなくなったらどうしようとか
何をしていても漠然とした不安があった。

目指す状況と現状のギャップとか考えて
なんとなく鬱々としたりネガティブな状態になりがちだった。

そういうマイナスに傾いた心の状態を癒し、
冷静さを取り戻すのに役立ったのは
活字に触れる、特に物語を読むという行為だった。


懐かしいと思って書店で思わず手に取った小説を機に、

ちょっとでもいいので物語のページを捲る時間を
日々の生活に取り入れてみた。

確かに映画やアニメを見るよりも重労働だが、

絡まった糸が少しづつ解かれていくような、
消耗したゲージがじわじわと回復されていくような

そんな感覚に包まれ、
とても冷静でスッキリした疲労感が心地よかった。

実に不思議だった。読書自体は学生の頃の方がたくさんできてた。
でもこういう感覚になったことはほとんどない。

なぜこんなにも心が落ち着いて
心がリセットされた感覚になったのか。


考えてみると、

きっと文字を読むことによる負荷が理由にあるのだと思う。

文字を目で追って頭の中に言葉が読み上げられる。
そういうことをしている間は
その作業にリソースを割かれ、
不安とか心配事とか、明日の予定なんて考えている余裕はなくなる。

それくらいの強制力がある。

その結果、瞑想とかマインドフルネスでよくいわれるような
雑念が追い出される状態になるのだと思う。

これが動画や音声ではどちらかというと受け身なため
負荷は少なく思考が野放しの状態であり、
不安や心配事を追い出すくらいの強制力はない。


しかしながら、同じ「読む」という作業であれば
新聞やビジネス書あるいはニュースサイトでも「読む」ことはできる。

たしかに同じ作業だが、
こういったジャンルは現実世界の問題にかなり結びついていて
不安感とかを呼び起こしやすいため、

物語を読んだ時ほどリセットされる感覚や
気持ちを切り替えられる効果というものは実感できないのかもしれない。


そういえば学生の頃は物語を読むことの良さがわからなかった。

どうせ時間と労力をかけて本を読むんだったら
実用性やコスパとか考えてビジネス書を読んでいた方が
効率的なのではないかとさえ思っていた。

しかし今では考え方が大きく変わっている。

なんらかの物語を読むことは、
そのストーリーや展開を味わい、
想像力を踊らせて楽しむだけでなく、

それは心を落ち着かせ、
本来の状態を取り戻すための大切な時間である。

前々から「豊かさ」とはなんぞやと、色々な議論が交わされているが

個人的にはそういう落ち着いた心からもたらされた、
ささやかな平穏や余裕を持つことを豊かさだと思ってる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?