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8月読んだ本(5冊)

こんにちは、にこです☺︎
今回は8月に読んだ本の紹介をしていこうと思います(昨日やるつもりだったのに九月になっちゃった)。

※以下私が書く感想はあくまで一個人の「感想」であって評価ではありません。
私はこう思ったよ〜というだけ!なので、電車で隣の人が友人と喋ってるのを盗み聞きしているくらいの気持ちで聞いてください。


【一冊目】
ポプラ文庫
わたしの名店 〜おいしい一皿に会いにいく〜
(三浦しをん、西加奈子ほか)

文禄堂早稲田店で購入

こちらは、28名がそれぞれ自身にとっての「名店」と特別な一品を綴ったエッセイ集。
作家の方もそうでない方も皆さん文章が好きな方が書いているだけあって、食べ物の描写が上手!空腹でよんじゃダメ。料理の紹介だけでなく、お店でのエピソードや店主の方のお話なども丁寧に書かれていて楽しい。
特に好きだったのは塩谷舞さんの「彼の焦がれた『あのガパオ』」。
「ムチムチ!とうまさが広がる」
「甘くてフワッジュワッ」など表現が美味しそうすぎる。食べたい...!!
恋焦がれていた名店が実は...というオチもあるある、と頷きながら読める。先日このお店に行こうとしたのだが、休日だったこともあり行列で断念。絶対に行くぞ!今年中に!

【二冊目】
文春文庫
木漏れ日に泳ぐ魚
(恩田陸)

かもめブックスで購入

お散歩中に見つけて。
「木漏れ日に泳ぐ魚」は登場人物二人の視点から交互に語られる。何やら男が死んだらしい、何やらこの男女はめでたくない理由で引っ越すらしいなど、読者に与えられている情報は少なく、よく章が進んでいくにつれ段々二人の抱える過去が見えてくる。私は恋愛経験が薄いからか、二人に強く共感できることはなかった...。お互いがお互いを探り合っている様が詳細に語られる様は実際に頭の中をのぞいているようで、ちょっといけないことをしている気分を楽しめた。私は「蜜蜂と遠雷」のような爽やかなお話の方が好き。


【三冊目】
文春文庫
祐介・字慰
(尾崎世界観)

文禄堂早稲田店で購入


売れないバンドマンがとにかく色々な嫌な目にあう話です。自伝小説なのか?自伝的?
正直なところ、私にはこの小説をどう受け取って良いのかわからなかった。これを面白いと思う人はどこをどう面白いと思うのかわからなかった。私が人に恵まれた生活を送っているということかしら。
ただ、人物描写のリアルさはすごい。嫌な奴の嫌なやつ加減が絶妙。ドラマや映画に出てくる"明らかな悪役"ではなく、うわあこんなやついるわあという感じ。だからすごく嫌な気持ちになるし本当に苛々する。普段から人間をよく観察してるんだろうなあ。


【四冊目】
新潮文庫
青い鳥
(重松清)

友人に借りました

中学校を舞台にした短編小説集。重松清さんは結構読んできたけど、これは未読でした。読みまして、とりあえず言いたい。好き!!!!
重松さん、ああ重松さん......。
優しさにはいろいろ種類があると思うけど、「存在を肯定すること」これ以上の優しさはないと思う。全ての物語に登場するキーパーソン村内先生はそういう優しさを生徒に与える。問題を解決するとか間違いを正すとかそういうのは後でいい。そんなのは生きてればいつだってできる。あなたはここにいていい。あなたはあなたでいい。そう伝えてくれる誰かを、きっと本当は世界中のすべての人が求めているんだと思う。私も村内先生に会いたい。
特に好きなのは「静かな楽隊」というお話。
「ひとりぼっちじゃないんだから、みんなを集めなくていい」。この言葉を小学生中学生の私にも言ってあげたい。


【五冊目】
集英社文庫
もものかんづめ
(さくらももこ)

文禄堂早稲田店で購入

面白かったー!1日で読んじゃった。
どれも本当にくだらない、どうでもいい、でもどうしようもなく元気がでるお話。大好き。
特におじいさんのお話。心とは裏腹に神妙な顔をしなきゃいけないときってたまにある。なんとなく"それが礼儀でしょ"みたいなとき。
その暗黙のルールみたいなのをぶっ壊してくれてすっきりしたし、嘘がない人なんだなあと思った。他のエッセイも読もう絶対。


【おまけ】

ドラえもん、本買うついでについつい買っちゃう。これはもものかんづめと一緒に買った。六、七巻はね...うんうん。


【おまけ②】

積読本。九月はこれを消化します。
なぜだかノートのおすすめに村上春樹がたくさん出てくるせいで読みたくなってしまった。

よんでくれた方ありがとうございました🫶
ぜひぜひおすすめ本、教えてくださいませ☺︎

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