Perfumeとわたし

Perfumeがめちゃくちゃ好きです。
可愛くて、ダンスがめちゃちゃ上手くて、好きなところはたくさんあるけど、私が一番Perfumeに惹かれるところは、彼女たちがずっと「Perfume」と向き合い続けているからだと思う。

・・・

初めてPerfumeに興味を持ったのは中学３年生のとき、テレビに流れていたミュージックステーションのlove the worldをみて。赤色の衣装に身を包むPerfumeを可愛いと思った。女性アーティストや芸能人にうとかった私にとって、とても新鮮な気持ちだった。

ただ、Perfumeを好きになったのは高校２年生の夏休みなんだと思う。心がどうにも元気になれなくて、苦しい日々が続いていたあの頃。好きな人がPerfumeを好きという理由で、Perfumeについて調べた。「Perfumeのシャンデリアハウス」というバラエティ番組を知り、ビデオ屋さんでレンタルして観た。

内容はもう全然思い出せない。でも、ただ３人が楽しそうで、可愛くって、可笑しくって、たくさん笑った。その時間を楽しむことができた。

３人のおかげで元気になれた。

同じ年の紅白で披露されたワンルーム・ディスコをきっかけに私はPerfumeの虜になった。ダンス、音楽、３人のキャラクター、すべてが好きになった瞬間。

・・・

初めてのライブは3rd tourの「JPN」。お母さんに高校の卒業祝いにとお小遣いをせがみ、大学の入学式の前日に、３人の出身地である広島まで１人で行った。ドキドキが止まらなくて、緊張して、ずうぅっとソワソワしていた。

ライブが始まるまでは。

３人が出てきたときにはPerfumeが実在したことに感動して涙が出てしまった。ライブに来られたことへの喜びの涙だったかもしれない。歌って、踊って、笑って、泣いて、あっという間の時間だった。

あ～ちゃんがMCで「昔はここにディズニーオンクラシックを見に来とった。そのステージに自分が立っていることが信じられん」という言葉に胸が熱くなった。すごい、と思った。

帰りの新幹線では、次の日から始まる大学生活に向けて、「ワンルーム・ディスコ」を繰り返し聞いた。

新しい場所で うまくやってゆけるかな 
多分できるはずって 思わなきゃしょうがない

大学生になった私は、踊りサークルに入って、ステージに立つようになり、人前に出ることが増えた。おこがましいかもしれないけれど、ライブでみた３人、特にあ～ちゃんのように、踊りが好きな気持ちやチームの信念を伝えられる人になりたかった。

Perfumeに憧れる学生時代だった。

バイトで稼いだ自分のお金で、単独のドームツアーや対バン、いろいろなタイプのライブに足を運んだ。

Perfumeに会いに、ライブに行った。

そんな中でも印象深いのは「LEVEL3」のライブに行った時のことだ。当時、私は人生に向き合えないでいた。というより、自分が頑張れている気がしていなかったんだと思う。迫りくる就活を斜にかまえて軽く思っていたり、先のサークル活動もなんとなくこなしていたりした。ライブは本当に素晴らしかったし楽しかったはずなのに、３人に会えてすごく嬉しかったのに「Perfumeのはこんなにも輝いているのに自分は何をしているんだろう」と悔しくなって、泣いてしまった。こんなことは後にも先にもこの時だけだ。

でも、このライブがあったから、それ以降、ライブが決まると「自信をもってPerfumeに会いに行ける自分でいたい」と思うようになった。

Perfumeと一緒に頑張りたいって思うようになった。

その翌年、初めて恋人と一緒にいったPerfume結成１５周年・メジャーデビュー１０周年の記念すべきワンマンライブ「LIVE3:5:6:9」では夢のような時間を過ごせた。ライブを純粋に楽しめることは、自分も頑張っている証拠になって、とてもとても嬉しいことだった。

それは今も変わらない。来年の２月にはベストアルバムをひっさげたライブ控えているから、ちょっとそれまで頑張らないとと思っている。

・・・

Perfumeとは何なのかを知っている人は世の中にはいない。
その答えは、Perfumeの３人やチームPerfumeでしかない。だからこそ、どんなパフォーマンスをみても「これがPerfumeなんだ」と思わせられることに、その度にPerfumeの魅力や強みを思い知らされる。

「ぱふゅ～む」から「Perfume」に名前がかわったって
活動場所が広島から東京にかわったって
インディーズからメジャーデビューしたって
LIVEの場所がライブハウスからドームにかわったって
日本にとどまらず、世界でパフォーマンスするようになったって
どれだけの最先端の技術を使ってパフォーマンスしたって

３人がPerfumeとして世の中に表現したものがPerfumeだ。
ファンになってから、ずっと私はPerfumeが好き。
誰よりも、Perfumeにまっすぐな３人が大好き。

「いつだって崖っぷちで、明日がないかもしれんと思ったことが何度もある。でも、夢をかなえるたびに、また夢みていいんかなって気持ちになる。Perfume、やっとっていいんかな」

って、あ～ちゃんがライブのMCで涙しながら言っていた。
ファンとしては、ずっとやっててほしいと願う気持ちと身体は大丈夫なのかなという気持ちが募るばかりだ。

・・・

そういえば、以前ほど３人に憧れなくなった。歳を重ねるごとに、アーティストとしてのPerfumeだけではなくて、女性として楽しそうにしている３人を、より素敵だなという思いが増してきている。

あ～ちゃんになりたい、と思っていた私はもういない。