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繊維産地におけるSDGs

昨年から『SDGs』についてばかり考えています。
知っている人の方が多いと思いますが、簡単に説明するとSDGs(Sustainable Development Goals)とは持続可能な開発目標の事です。今、世界はこのゴールを目指して向かっていると言っても過言では無いでしょう。

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産地に半Uターンして3年目。
産地の現状や、今後の課題、そして産地で働く現場の人の本音を聞いて、このSDGs(持続可能な開発目標)はとても重要に感じています。

持続可能な未来』。
この持続可能と言う言葉は自分の胸に突き刺さります。
次につなげる為、自分たちの産業が生き残る為の解決策をこの機会にしっかりと1社1社、一人一人が見つめ直さなければいけないと思います。

産地で働く私たち若手は口を揃えて「このままじゃ続かない」と言います。製造コストを下げたいが為に、コストの値下げを強いられる事が多く、尚且つブランド側も数量を大量発注しない。昔の価格で仕事を受けていては、工場に利益は出ないのです。
更に、日本国内で売られている衣類の製造は8〜9割が海外製。国内生産をしている衣類は2割ほどでしか無いのです。MADE IN JAPANはほぼ市場に無いのです。

私は染色を生業としているので、持続可能な染色業を目標として、これからの5年10年を見据えていかなければならないと思っています。
小さな染色工場なので、家族の団結が何より重要になります。
そこで、私たち家族の中でのマニフェストを掲げることにしました。

マニフェスト① ”価格競争はしない”

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