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「シャイニン・オン君が哀しい」(1985) LOOK 切ない夏に聴いたバラード

今回は懐かしい昭和のヒット曲を。

LOOKって覚えていらっしゃるでしょうか?

1985年にデビュー曲の「シャイニン・オン君が哀しい」がヒットして話題になった4人組です。私、この曲好きだったんですよね〜(^^) 美しく切ないけど情熱的なバラードでした。当時レコードも買いましたよ。


「シャイニン・オン君が哀しい」

1985年4月21日発売
デビュー当時はバンド名に "EXTRA MILD" というキャプションも付いていました。タバコみたい。


千沢仁 作詞・作曲/LOOK編曲

『夜のヒットスタジオ』出演時の映像ですね〜。この曲、生演奏も良いですね〜。しかもフルコーラス!!
聴き所はやっぱり鈴木トオルさんの歌声!
かすれた超ハイトーン・ボイスが当時鮮烈でした。こうして聴くと息使いとかセクシーですね。

サビ前の ♪(君がいなけりゃ〜)so cry〜 でサックスとユニゾンで被るところなんか今聴いてもゾクゾクと心打たれます(^^)
シンセサイザー、サックス、ベース、ドラムと各パートを活かした透明感あるアレンジが素敵です。

LOOKのメンバーは4人。調べてみたところ、鈴木トオル(Vo, Gt)、千沢仁(P, Vo)の2人が作ったデモテープに反応したレコード会社が、別のスカウトで選んだチープ広石(Sax)、山本はるきち(Key)の2人を参加させてスタートしたそうです。
鍵盤が2人いたとは知りませんでした💦

因みにこの「シャイニン・オン〜」は当初、作詞作曲の千沢さんが歌う予定だったところ高音域が出ず、ギター担当の鈴木さんが歌ってみるとピッタリだったことから交替。こうして奇跡は生まれたんですね〜。

私の盤は当時聴き過ぎたためか、
クリーニングしても細かいノイズが多め。
アルバムにはロングバージョンがあり、そちらが先だそうです。オリコン最高8位、売上20.2万枚


さてTV番組『ザ・ベストテン』のチャートアクションです。当時私が記していたノートで振り返ります。

8/1付 10位 5139点 初登場
8/8  (13位 4816点) 
8/15   10位 5876点  ②
8/22     9位 6336点  ③
8/29   10位 6593点  ④
9/5    9位     6479点     ⑤
9/12      10位 6516点  ⑥
9/19     9位 6913点  ⑦
9/26  8位 5949点  ⑧
10/3  (11位 5046点)
    ︙
10位内のランキングは計8週。最高は8位。
4月に発売されてから、少しずつ話題になり7/11放送のスポットライトに出演したようです。3ヶ月以上かけて火がついたんですね。
爆発的なヒットではなかったけれども、割と息の長い売れ方だったと記憶してます。
得点のピークは9/19付けの登場7週目。ここで9位とは残念。ランキング運に恵まれなかったようです。

今でも覚えているのが、氷柱に囲まれたセットで鈴木さんが歌ってるシーン。そんな回があったんです。従兄弟の家のTVで観た記憶があります。
ランクは下なのに豪華なセットだなぁ、なんて子供のくせに上から目線で観てました(笑)
ちなみにこの曲はカラオケでもよく歌いましたね〜。気持ちが乗るんですよ。当然キーは下げてですけどね(笑)

次の2ndシングルが "Hello Hello" という曲で有線でもたまに流れていました。
♪Hello Hello〜もう一度フォーリン・ラ〜ブというアップテンポの曲調でしたが、売れませんでしたね。オリコンで50位程度だったかな。バラードで売れてしまうと印象が強いのか難しいですね。

さてさて、この「シャイニン・オン君が哀しい」がヒットした、1985(昭和60)年の夏というのはどうも重苦しい記憶と重なります。

8月12日に起きた御巣鷹山の日航機墜落事故のことを思い出してしまうのです。私はまだ小学6年でしたが、夏休みがあの瞬間からこのニュース一色になりました。
深夜のテレビでは、ジャンボ機の搭乗者リストをカタカナ表記で全て公表。アナウンサーが徹夜でこれを全て読み上げるというのも目のあたりにしました。
あんな惨劇のニュースは生まれて初めてでしたし、多感な時期に入っていた私にとってはショックでした。どうにも重苦しいイメージと重なり、この頃のヒット曲を聴くと思い出してしまいます。


LOOKは1988年に鈴木トオルさんが脱退。その後ソロとして活動。しかしサックス担当のチープ広石さんは2014年に他界されておりました。メンバーの中ではモヒカンヘアーで目立っていて覚えているのですが…。んー、時の流れを感じます。

夏に聴く往年のバラードも染みますね。色んな事を思い出して、ついシンミリしてしまいます。LOOKは一発屋でしたが、綺麗な打ち上げ花火でした。夏の清涼剤のようなヒンヤリ冷たいイメージそのままで私の記憶に刻まれています。

この曲の主人公のような失恋の経験はまだなかったけれど、ビリー・ジョエルを歌いながらオン ・ザ・ロックをあおるなんて憧れましたね。今だに経験はないですけど、私、ほぼ下戸なので…💦

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