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「ひしめきて靴踏み踏まる初詣」

お題は「靴」

ひしめきて靴踏み踏まる初詣

「靴」は無季の言葉なので、どんな場面がいいかなと考えを巡らせ、季節的に初詣のお参りの句を作ってみました。コロナも終わり、たくさんの人たちが初詣に出かけることでしょう。混雑につい、誰かの靴を踏んでしまったり、逆に誰かに踏まれたり。コロナ前はちょっと煩わしかった人出も、今年ばかりは「コロナ前に完全復活だなぁ」と感慨深いかもしれません。

しかし今年のお正月は、悲しい出来事で始まってしまいました。

ともかくもあなた任せの年の暮れ

小林一茶の句です。晩婚だった一茶が続けて生まれた子を亡くし、傷心の末たどり着いた境地。どんなに辛く苦しいことがあっても、仏となった我が子ともに守り導いてくれる阿弥陀如来様(=あなた)に全てをお任せすることで救いを得ようとする姿です。

自然災害の前では無力でしかない私たち。そうはいっても、どこに救いを求めれば良いのか…

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