出産と仕事と転職と

女性にとって妊娠出産は、キャリアを中断される、マミートラックにはまる、など仕事との関係で言えばマイナスなイメージを持たれがちです。

しかし、自分の場合は2度の妊娠出産が仕事において次のステップへ進むきっかけとなりました。諦めたこと以上に得たものが大きかったと思います。

1.働けることがありがたいと思わせてくれた

第1子を妊娠した時は社員10名程の小さな職場で働いていました。妊娠を申し出た時「産休は取れないよ」と言われ(法律違反ですから本当はだめですよ)、自分も仕事が辛い時期だったので、臨月に入った頃に退職しました。

その後しばらく家にいたのですが、だんだん働きたい欲が大きくなり、就職活動を始めました。結果は惨敗。やはり小さな子どもがいると不利なようで、ハローワークでは「面接で自分から子どものことを話すな」と言われました。また、職業相談に子どもを連れて行くと嫌な顔をされました(10年以上前の話なので今は変わっていると信じます)。
それでも子どもが2歳になった頃になんとか就職し、フルタイムで働き始めました。

全く経験のない仕事、かつ引き継ぎの時間も十分に取れず、最初はミスばかりで本当に大変でした。以前の私ならすぐに音を上げていたでしょう。だけどこの時は辛さよりも働けるということが嬉しくて、あっという間に月日が過ぎていきました。

私にとって最初の妊娠出産は、働くことの楽しさを思い出させてくれるきっかけになりました。

2.資格に出会い人生を変えるきっかけとなった

第二子の時は産休育休をとって1年ほどで復帰しました。復帰をきっかけに労務担当になり、このときに社労士という資格を知りました。
社労士の勉強をすることで仕事がどんどん面白くなっていき、合格したことで自分に自信がつきました。そして資格取得を機にキャリアアップを目指して転職。

第二子の妊娠出産は、社労士という資格に出会い、今の会社に転職するきっかけになりました。

まとめ

ずっと同じ場所で働きたい、ずっと同じ仕事を同じようにしていたい、という人にとっては妊娠出産はハンデになるかもしれません。

しかし、妊娠出産に限らず人生何があるかわかりません。変わらなくてはならないこともあると思います。
そういった時にそれをハンデと思うだけでなく、むしろチャンスと思うくらいの気持ちがあった方が楽しく柔軟に生きていけるのではないかなと思います。

そして、今後人材の流動性が高まれば、妊娠出産がハンデになるといった考えが薄くなっていくのではないかなと私は思っています。
一度仕事をやめてもまた別の会社で復帰できる可能性が高くなっていくのではないかと。
もちろん子育てに対する理解や制度の整備はまだまだ必要だけれども。

なんだか取り止めのない話になってしまいましたが、要はあまり結婚や出産に対して構えすぎず変化をうまく活かしてほしいなということ。
そしてそれを受け入れる寛容な社会であって欲しいということ。

私も社労士として、人事担当者として、できることを探していきたいです。
今日もお読みいただきありがとうございました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?