![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/81384231/rectangle_large_type_2_cbe4d26715777ed217e880a5d0192cbe.jpg?width=800)
旅の軌跡 [No.1]
これまでに沢山の場所を旅してきた。その中でも特に印象的だった所を何回かに分けて余すことなく伝えていきたい。
栄えある第1回目は初めて一人旅をした時のことを話していきたいと思う。
2020/11/8
僕が大学1年生の頃だ。5:00くらいに起床し、あまりに早く起きてしまったので何かしようと思い立ち、鬼怒川温泉に向かった。
プランも何も、当日の朝に咄嗟に決めたことなので、全くもって何をするかは決まっていなかった。とりあえず温泉には入れればいいと思い電車に揺られた。
鬼怒川温泉駅までは片道3時間で、やっとの思いで鬼怒川温泉駅に到着すると、駅前に大きな人だかりができていた。その人達と一緒になって待っていると、そこにSL大樹がやってきた。すると、スマホやカメラのシャッター音が鳴り始め、僕も気付けばその一員になっていた。汽笛の音が凄まじい迫力で衝撃だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1656041239173-EpPku4hyez.jpg?width=800)
このSL大樹は方向転換をするために駅に来ていたらしい。当時はそのようなことは何も知らずにただ「時代を感じさせてくれる素晴らしい時間だった」くらいの感想しか持ち合わせていなかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1656041928424-vcJdKZEwin.jpg?width=800)
とりあえず、ぶらぶらしてみようと思い、歩いてみると橋があった。その橋の上から見た景色は自然を感じさせてくれた。視界いっぱいに広がる山々、その間を縫うように流れる鬼怒川。非日常的な景色を見るとまるで自分の心が洗われるようなそんな気がした。
意外にも充実した時間を過ごせているからノープランでも何とかなるもんだと浅はかな考えを持っていた。
思いがけないSL大樹との出会いと景色を見て、満足気な顔をしていると、事件が起きた。それは日帰り入浴は14:00までしか受け付けていないという本末転倒の話だった。ちゃんと調べてから行けばよかったと今更後悔した。
温泉に入るためにわざわざ遠い場所まで来たというのに『なんて日だ!』。いやいや、調べずに行った自分が悪いだろと心の中で自分自身と戦った。
温泉施設の前で少し佇んでいるとその施設の関係者がこちらに気付き声をかけてきた。そしてわざわざ日帰り入浴はもうできないということを伝えてくれた。このままじゃ終われないと思い、その方に温泉以外に観光できる場所があるかどうか聞いてみた。するとロープウェイで山を登れる場所があるから行ってみるといいと言われた。僕はその方にお礼をして、新たな一歩を踏み出した。
暫く歩いているとロープウェイ乗り場があった。チケットを購入し、早速乗ってみた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/81329673/picture_pc_0fbcafb8119565ddb763dde2a48765b6.png?width=800)
ロープウェイから降りて後ろを振り返ると、山が所々紅葉していた。くっきりと浮かび上がる山のシルエットは壮大だった。
あのまま引き返さなくて良かったと心から思った。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/81368306/picture_pc_ec0e668045cfa184fc560d3610be36f9.jpg?width=800)
ロープウェイ乗り場からすぐの所に展望台みたいな所があった。その展望台からの景色は絶景だった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/81368434/picture_pc_46409db378622bd829efb26beb19a08a.jpg?width=800)
見渡す限りに広がる山。天気も良くて景色が透き通って見えた。ノープランで上手くいかないこともあったけど、最終的にこの絶景に出会えたから結果オーライ。むしろこのような場所があるって知らなかったからこそ、この絶景に対する感動が大きかったのだと思う。
思い付きから始まった一人旅。何が起きるかは自分の行動次第。そんなスリルを楽しみ、上手くいかないことさえもプラスに捉える。
楽観的な考え方を学び、行動することの大切さを学んだ1日だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?