2020年5月のよかったアルバム12枚
5月はこれらを聴きました。どれもオススメです。
12枚の内訳はJazz5枚、Classical4枚、J-Pop3枚。
(その内、声楽・合唱4枚)
また今年リリースされたアルバムは11枚、2020年以前のは1枚。
以下、順不同に感想とメモ
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01.
Tenebrae
Graindelavoix and Björn Schmelzer
April 17, 2020
Label: Glossa
Genres: Classical
落ち着く。
落ち着いてる響き。ほどよい鋭さ。ほどよい距離感。疲れることなく聴ける。
・作曲家は「カルロ・ジェズアルド」。彼は後期ルネサンスのイタリアの作曲家。人殺し作曲家で有名。また当時では異質な不協和音と半音階の使い方でも有名。
・アルバムの曲は「聖週間のためのテネブレ・レスポンソリウム」。ジェズアルド晩年の作品。アルバム1枚目は聖木曜日のためのテネブレ・レスポンソリウム、2枚目は聖金曜日のためのテネブレ・レスポンソリウム、3枚目は聖土曜日のためのテネブレ・レスポンソリウムとなっている。
・演奏団体は、古楽アンサンブル団体「Graindelavoix」。この団体は1999年に音楽学者「Björn Schmelzer」によって設立された。Björn Schmelzer氏は団体内では指揮をしている。
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02.
True Design
Giveton Gelin
April 19, 2020
Label: 2020 Giveton Gelin
Genres: Jazz
トランペット格好いい。ドラムも格好いい。全部格好いい。
勢いがある。同時に堂々とした落ち着きがある。特にトランペット。トランペットとアルトサックスの合わせの部分好き。ドラムは大胆で欲しいとこに音を入れてくれる。好みのドラム。ベースもピアノもいいバランスで絡み合ってる。どれも調度いい。
・リーダーは「Giveton Gelin」。バハマ育ちの1999or2000年生まれのトランペット奏者。他のメンバーはアルトサックスImmanuel Wilkins、ピアノMicah Thomas、ベースPhilip Norris、ドラムKyle Benford。このドラムKyle Benfordの演奏が好みなので気なって調べたのだが情報少なかった。Youtubeチャンネルはあった。
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03.
(Re)Compositions
Xavier Thollard Trio, Xavier Thollard, Matyas Szandai, Simon Bernier
February 7, 2020
Label: Parallel Records
Genres: Jazz
楽しい。
聴いてて耳が楽しい。音の響きを追ってるだけで耳が幸せになった。
・曲は見知った名前がいくつかあったが聴いてる最中は気付かないほど大幅に再構成してある。
・リーダーは、Xavier Thollard。1982年のフランス育ちのピアニスト兼作曲家。他メンバーはコントラバスMatyas Szandai、ドラムSimon Bernier。
・サイトMúsica Terraの記事でこのアルバムを知った。解説も分かりやすくてありがたい…
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04.
Firenze 1350, un jardin médiéval florentin
Anna Danilevskaia, Sollazzo Ensemble
March 27, 2020
Label: Ambronay Éditions
Genres: Classical
各パートの響きの絡みが心地よい。
響きのピュアさと鋭さに癒やされる。声に合わせる弦もいい味だしてる。
・曲は中世の曲。最後の曲17.A poste messeは熱い演奏。
・演奏団体はSollazzo Ensemble。構成はソプラノ×2、カンターテナー、テナー、中世フィドル×2、リュート、プサルタリー、Organetto(なんの楽器だろう、中世のオルガンかな)。拙い情報収集のため間違ってたらすみません。
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05.
Både Takt & Ton
Kasper Agnas Cirkus
April 16, 2020
Label: Naxos Sweden - Agnas
Genres: Jazz
楽しくて面白い。
楽しくて面白いジャズ。上で紹介した「(Re)Compositions」と比べるとこっちはフリージャズのような掛け合いの緊張感がある。音が離れたり近づいてるのを観察するだけでも耳の保養になる。楽しい。
・Kasper Agnas Cirkusはストックホルムで活動してる演奏団体。メンバーはギターorマンドリンKasper Agnas、アルトサックスJulia Strzalek、同じくアルトサックスSigne Emmeluth、ベースMauritz Agnas、ドラムorアルトサックスKarl HenrikOusbäck。
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06.
Melchior Franck: Geistliche Gesäng und Melodeyen
Cantus Thuringia
May 1, 2020
Label: deutsche harmonia mundi
Genres: Classical
響きが透明で綺麗なモテット。
フランクいいよね。演奏はピュアで暖かい響きがいい。落ち着く。
・作曲家はメルヒオール・フランク(Melchior Franck)。ルネサンス~バロック期のドイツの作曲家。複合唱(コーリ・スペッツァーティ)の曲を作るのが上手な人。複合唱いいよね。
・Cantus Thuringiaは、ルネサンス~バロック期の声楽曲をメイン・レパートリーとするアンサンブルで、アルト歌手でチェンバリストのクリストフ・ディットマーは、その指揮者の一人。(原文ママ) 。ディスクユニオンの商品詳細情報より。リンク先の作曲家とその曲についての文章も面白かったので読み物としてオススメ。
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07.
WATER
ユカリサ
2020/4/8
レーベル: fuwari studio / Polystar Songs
ジャンル: J-POP > ロック
コーラスワークが落ち着くJ-POP。
曲を聴いて空気公団の新譜かなと思ったら空気公団じゃなかった。ユカリサは空気公団の山崎ゆかり、ザ・なつやすみバンドの中川理沙、tico moonの吉野友加で結成されたグループ。ザ・なつやすみバンドとtico moonは知らいが空気公団が好きならお勧めできるアルバム。
3.飛花落葉いい曲。
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08.
あの人が歌うのをきいたことがない
堀込高樹
2020/2/28
レーベル: ホリプロ
ジャンル: J-POP > ポップス
楽しい。面白い。落ち着く。
キリンジのお兄ちゃんのソロアルバム。12分の小さなアルバムに小品7曲。
いい…。なんだか歌詞や曲の雰囲気が文科省推奨の学校用合唱の組曲として編曲されて存在してそう(最近の合唱曲は洒脱な曲が多いのでいい意味で)
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09.
Impressions in Blue and Red
Alex Goodman
March 13, 2020
Label: Outside in Music
Genres: Jazz
こういうの好き。
ギタリストのフレーズ選びが好みどんぴしゃり。
・Alex GoodmanはNY在住のカナダのギター奏者。
・アルバム2枚組でそれぞれ演奏メンバーが異なる。最初は1枚目をよく聴いていたが、最近は2枚目をよく聴いている。うまく言語化出来ない。もちろん1枚目も2枚目もいいよ。
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10.
夢の骨が襲いかかる!
長谷川白紙
2020/5/29
レーベル: Musicmine
ジャンル: J-POP
前作と全然違うアルバム。静かになった。
エレピの演奏は落ち着く。それに息多めの声を乗せるのも響きが合っていい。歌い方は個人的に共感性羞恥を感じる(特に4.光のロック)。けれどそれが人の心をゆり動かす音楽ということなのかもしれない。
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11.
After Silence II. Devotion
Voces8
March 6, 2020
Label: VOCES8 Records
Genres: Classical
Voces8いいよね。
最初の3曲は特にいい。Voces8は昔ソプラノのつんざくような高音が苦手で聴くのが辛い曲が時々あったのだが最近は感じない。過去の曲を聴いても感じにくくなった。どうしてじゃろ。
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以上は今年リリースのアルバム
以下は2020年以前のアルバム
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12.
Love Revisited
Myrczek & Tomaszewski
October 21, 2014
Label: For Tune
Genres: Jazz > Vocal Jazz
これはいいVery Early。
BewitchedもMy Romanceもいい演奏。この人達は前にYoutubeのライブ動画で知った。まさかCD(音源化)してるとは。芯がありかつハスキーな理想的な声。スキャットかっこいい。
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以上
番号は便宜上つけた数字で順位ではないです。順不同です。
リリース日、レーベル、ジャンルは可能な限りamazon.com(米国)に従っています。情報がなければ日本のamazon.co.jpより参照。
こいつ今月は感想を「落ち着く」と「楽しい」と「面白い」ですませてるらしいな。
TOMOVSKYの世界は終わってなかったという曲を思い出した。世界はちっとも終わりじゃなかった、終わりかけてたのは自分だけだった。という歌詞いいよね。なんとなく思い出した。
ラーメン再遊記とチェンソーマンのために日々を生きてるんぬ。
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