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オートエスノグラフィックな何か

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オートエスノグラフィを書くための断片です。
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2023年10月の記事一覧

プロフィールprofile

プロフィールprofile

K Phoenix (he/they)

独立自営エスノグラファー
「はにかみ系アーティスト」

Independent Ethnographer, Healer, and Artist
”I’m every human who has all genders”
「フェミニストな私。ミソジニーな私。マスキュリンな私。男の私。ミサンドリーな私。女のアタシ。フェミニンな私。サドな私。マゾな私。女に魅

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『My Destiny and Destination(オートエスグラフィックな何か15)』

『My Destiny and Destination(オートエスグラフィックな何か15)』

自分の経験と距離を取れるようになって、アルコールのことも、薬のことも、ちょっとずつ言えるようになっている。摂食障害についても、かなりわかってきていた。生きるための散財への自覚もある。でも、ワーカホリックなのとは、距離を取りきれてないと思う。それで、良いのか悪いのか、良い悪いの問題でないのか、それもまだよく分からない。

自分の被害経験を書いたり、私的なことを晒したりするのは、ある種の自傷行為である

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『性役割概念を放棄する(オートエスノグラフィックな何か 14)』

『性役割概念を放棄する(オートエスノグラフィックな何か 14)』

今回は、「性役割」という概念を分析に使うのを自明のやり方とせず、その概念の検討の不十分さに思いを馳せてみたい。以下に書いていくことは、一見、ジェンダーと関連しているようであるが、雑に考えても、より関係しているのはアカデミアの人間であること、かもしれない。

さて、ずっと不思議なのは、自分の考え方が極めて、いわゆる男性的なこと。これは、ミソジニー極まってるということではなく、マッチョって感じ。しかし

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『フェニックス(オートバイオグラフィックな何か 13)』

『フェニックス(オートバイオグラフィックな何か 13)』

つらかったことは、記憶から消えていくものだ。通常は。

こちらに来てすぐ、どれだけつからったか、わからない。身体中が痛くて痛くて、横になっても身体が痛くてたまらず、3時間寝られれば、いい方だった。過敏になっていて、近寄られただけ、触られただけで叫び、ずっと泣いていた。そんなだから、住んでいた家を追い出された。

しかし、日本で出されていた薬は、減らしていった。減らさせられた。ニューロフィードバック

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『ジョージ・マイケル (オートエスノグラフィックな何か 12)』

『ジョージ・マイケル (オートエスノグラフィックな何か 12)』

妙に好きな歌というのがある。例えば、こちらに来て、よく耳にする、George Michaelの”Freedom 90”。これは、私がまさにオンタイムで聞いていた曲で、私はジョージ・マイケルがなんだかすごい好きで、この曲も、めちゃめちゃ繰り返し聞いてたけれど、当時プライドソングだなんて知らなかったし、ジョージ・マイケルがゲイなのも知らなかったと思う。どこが好きかって、セクシーで格好が良いから。吐息で

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