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Sc.51 それはあれだ夏のせい

早朝、むくりと起き上がった長男がTシャツがめくれておへそが出ていた私のお腹をしまってくれた。あれは夢ではなかったと思う。

551の豚まんがある朝。
用意が楽で炭水化物とタンパク質を美味しく一度に食べられる完全食だ。宇宙食として持っていくといいんじゃないか。

今朝は肉まんよーと張り切って子供に発表したところ「肉まんじゃない、豚まんだよ」と長男に訂正された。いいぞ、そういうところ。

1人一個を忠実に食べて出かける。
暑い。長男は汗かきで、最近自分のハンカチで拭くことをを覚えた。丸まったハンカチでグルングルンと頭と顔と首を拭き、丸のままポケットにしまう。ぽっこりポケットが幼さを感じさせかわいい。

仕事は電話をしたい相手と行き違いが続き、相手先の取次いでくれる人も偶然同じ人が続き、何度も申し訳ありません、いえいえこちらこそ何度もいただいてすみません的な共有関係が生まれた。顔も知らない相手とのコミュニケーションの中で、私の1番好物のやつだ。

少し遠くまで出かけて帰宅。
ずーっと電車に乗っているのは座っていても疲れると思うようになったのはここ最近だと思う。寄る年波てやつか!

いつもより帰宅が遅くなった上に暑すぎて火を使う気になれず、適当なお刺身とアボカドを漬けにして、トロロとメカブと納豆を混ぜたものと合わせたネバネバ海鮮丼にした。
飲むように食べた。

デザートにお向かいさんからいただいた、でっかいスイカを切った。
子供たちは文字通り顔を埋めて食べた。
私と夫の食べた皮はカブトムシにもお裾分けしたが、子供たちのはムシの舐めるところもないぐらいになっており、それでも皮を離そうとしないので、最終、叱ってゴミ箱に叩き込んだ。

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