大学生の正解って何なんだろうね

もうすぐ秋学期が始まる。気怠い気持ちで通学するのだろうか。それとも久しぶりに友達に会えるとワクワクして向かうのだろうか。

僕は夏休みはバイトに明け暮れた。
遊ぶ金なんてなかったし、遊ぶ金を出してくれる親なんているはずもなかったし、それでいいと思う。それが当たり前だと思うから。

でも少しだけ贅沢をしたことといえば、月9000円払い、ジムに通い続けたことと、バイトまでの電車での時間は古本屋で80円で買った村上春樹の本を読んだことだ。
それで僕の夏休みは終わりを告げた。

僕の通っている大学は、比較的裕福な家庭の人間が多く、彼らの過ごした夏休みとは大きく異なっていた。

彼らは、バイトをしなくてもお金がある。サークルの合宿にだって行けるし、旅行にだって行ける。旅行に行けばいいご飯が食べられる。
僕からしてみればすごく贅沢なことだ。時間があると言うことも、お金があるということも。

彼らにはよくこう言われる。

『吉村はストイックだよな、筋トレとバイトばかりしてさ。全然大学生してないじゃん。』

と。

大学生の正解って何なんだろうね。いつも考える。

小中高といつも正解を与えられてきた。勉強するのが正解だった。勉強して高い偏差値を取ればよかった。それなりに教師に褒めてもらえるし、周りからの尊敬の念すら得られた。

でも大学生。正解が初めから与えられていない。

僕にとって大学生とは、酒を吐くまで飲んだり、サークルに所属してコールしまくることだったり女遊びに耽ることではない。

僕にとっての大学生とは、夜遅くまでくだらない話でも、熱い話でも語ることだ。

あいにく、僕の周りにはそういう人間がいなかった。

探さなくては行けないと思う。

自分にとっての正解を与えてくれる人間を。

それでは良い一日を。