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輪入道のso darkについて

僕は彼のラップが好きだ。変に言葉を繕った流行りのラブソングなんかより10倍は好きだ。魂から出た言葉、それをビートに乗せ、放つ。放たれた言葉は僕に刺さる。奥深く。
その中でもso dark が何者にもなれていないこの心の奥深くに刺さったので書いていこうと思う。

輪入道

僕はHipHopにどっぷり浸かっている訳では無いので、あまり詳しく書くことはできないのだが、so darkはおそらく彼の人生についての曲である。その中でも特に刺さった部分を紹介しよう。

弱いやつを見つけたら逆に仲良くする
(中略)
いい奴のふりをすれば何も言えないはず

輪入道 so   dark

刺さった時聞いた時”頑張れ!”だの”涙なんて流さないで前向こうよ”といった応援やクッサい歌詞のことだと思っていたかもしれない。違う。普段の生活では気づかない自分の脆弱さ、性格の悪さに気付かされるのだ。
この歌の通りなのかもしれない。人間は普通であれば自分がいて気持ちいい居場所を探す。クラブ、サウナ、風呂、カラオケ、恋人の隣、全て自分にとって居心地がいい場所を求めている。それはおそらく本能なのだろう。仲良くしている友達も僕たちにとって気持ち良くなれる居場所を求めた結果仲良くしているのかもしれない。その気持ちよさには気を配らずに話せることや、遊びに行けることも含まれているだろう。しかし、この曲を聴いた時、そこに優越感も含まれているのかもしれないと気付かされた。正直ゾッとした。人はマウントを取り合って生きているとあるがそれは本能的なものなのかもしれない。いい奴のふりをして自分の弱みを見せないよう努める。マウントを取られないために。

画像荒くてごめんなさい

踏み込んでこられると付き合いを変える
形だけちゃんとすれば好きなようにやれる
一人でいるのが一番楽しいね

輪入道 so   dark

つい先日、友人が「なんで俺、真面目に授業聞いてんのに授業終わってから聞いてないやつに手取り足取り教えてんだろうな。馬鹿らしいわ」と言っていた。正直、この考えは僕はもっともなことだと思う。しかし、言い方を悪くすれば搾取される側になってしまっている。この歌詞はある意味、搾取する側に当てはまる。不登校学生のことを搾取する側というのであればこれは完全に当てはまっている。形だけの友達を演じて単位を捥ぎ取る。結局こんな醜い争いに参加して搾取し、される側になるくらいなら孤独の方がマシなのだ。一人でいるのが一番楽しいね。

彼はマジな目をしてます

キラキラしてるやつといるとキラキラする
だけど一人になって鏡見るとイライラする

輪入道 so   dark

僕は恋愛でも外見でもお金でもコンプレックスだらけだが、本音ではキラキラしたいと思っている。ひねくれた性格のせいでキラキラしている人たちを見ていると曲がった見方をしてしまう。僕のコンプレックスを彼ら彼女らは持っていないからだ。そんな僕でもキラキラしている人たちに囲まれていればキラキラできる。いやキラキラしているように見える。でもその集まりが終わって家に帰れば孤独だ。もうキラキラは貰えない。一人の何も成し遂げていないただの大学生に元通り。苛立つ。輝きを放つ彼ら彼女らにではない。何も持っていない自分にだ。

笑うと可愛い

僕は定期的にこの曲を聴いて打ちのめされるようにしている。努力を怠っていないか?本意で生きているのか?と自分に問いかける。その問いにYesと答えられない時は、その度にこの曲を聴く。恋愛、外見、お金全てにおいて誰にも負けない人間になるために本気で生きると自分に誓う。思っているより僕らに与えられた時間は少ないのだから。

それでは良い1日を。

是非聴いてみてください。

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