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【米国株1/30~2/3まとめ】パウエルがハト寄り発言。雇用統計・ISMサービスが強い結果で指数上昇が一服

こんにちは、Kojiです。今週は先行のADPが大幅下振れでしたが、雇用統計が強い結果でした。ISMサービスも強く堅調。
FOMCではパウエルがハト寄りな発言でしたね。

指数の山登りは続き大きく上昇しましたが、週末にはやや下がって引けとなりました。

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マーケットサマリ

1/30(月)

ニック砲で圧力をかけてくる。

労働市場が非常にタイトであるため、物価が再び上昇する可能性があると懸念
・雇用のマッチングが依然として非効率的であるため、物価上昇圧力が以前考えられていたよりも長く続く可能性があることを示唆
・FRBの政策担当者は先月、今年のインフレ見通しを上方修正した。
賃金上昇率が4%に落ち込めば、インフレ率を2%にすることは容易となる。
・FRBは雇用コスト指数を注意深く観察しています。

1/31(火)

雇用コストが予想下振れ。
賃金インフレ鈍化を示唆か。

2/1(水)

ADP雇用統計は予想大幅下振れ

ISM製造業は予想下振れ

FOMCは25bpsの利上げ。
パウエルがディスインフレに触れ、ハト寄り発言と解釈された。市場は株式買いへ。

2/2(木)

2/3(金)

非農業部門雇用者数が大幅上振れ。
平均時給の前年比がやや上振れ。
賃金インフレはインフレ再燃を意識させる可能性。
失業率は53年ぶりの低水準らしい。

プリンシパル:これほど爆発的な経済ニュースが飛び込んでいる中、米金融当局が利上げを停止し、利下げを受け入れると考えるのはさらに難しい。

ブラックロック:米当局の主要な懸念は、金融引き締めの効果が労働市場にまだ見られないということだ。

タイタン:議長は仕事を終えるまで金利をより高い水準でより長く維持するという意図と、まだその状態に達していないことを極めて明確に示した。雇用統計は反転を引き起こす可能性もある。

雇用統計の結果を受けて、デイリー総裁が発言(議決権なし)
・少なくとも政策がどこに向かっているかを示唆する良好な指標だ
・最も重要なことは、追加引き締めと景気抑制的なスタンスを当面維持するというのが政策の方向だ

ISMサービスは予想上振れ。
新規受注・事業活動が特に前月差で上昇。

12月こそ50割れしたISMサービスが元の水準に戻っていて景気堅調な映り方でインフレ懸念が再び意識され始める。

サマーズは景気急停止リスク、ソフトランディングが難しくなる可能性を示唆

サマーズ
・私の記憶において景気を読むのが難しい状況だ
・大幅な雇用拡大後の主要な疑問は、これが全て「消費に回る収入になり、それが景気を大きく押し上げるのか」、それとも企業はある時点で従業員や在庫を過剰に抱えているとの結論に達し、「かなりの急停止が見られることになるのか」だ
・リスクはあると私はまだ考える

インフレ再燃リスクを意識し始め

インフレ加速が今後数カ月に再燃し、2023年1-6月(上期)に底堅さを維持した米経済が下期に深刻なリセッション(景気後退)に陥ることがリスク。

ターミナルレート予想は25bps上に上がった

利上げ最終地点の予想が4.75%➡5.00%に上がりました。

10年金利は上下するが3.5%台で着地

3.4%に低下したが、再び3.5%に戻っている。このあたりのゾーンが適温?

実質金利は低下継続

最新の2/3数値は1.31(チャートは1日遅れ)
期待インフレ低下により実質金利は上昇。
このまま実質金利が上昇なら指数株価はアラート。

ドルインデックスが反発

S&P500は9月高値を上抜け(週+1.62%)

週足

・2週連続で上昇、高値・安値ともに切り上げで上昇継続。
出来高の増加をともなって、9月高値を上抜け
・EMA20・EMA200は上向き、EMA75は横。
・安値切り下げなければ、8月高値に向けて上昇継続か?ブルトラップか?

日足

今週の動き

  • 短期的なフィボナッチの100%を上回る上昇でした。

    • 月曜日こそ下げるものの、フィボナッチ78.6%をやや下回ったところで下げ止まり。

    • 前半の雇用指標の弱さやISM製造業の下振れ、パウエルのハトより発言で、強い上昇を見せた。

    • しかし、金曜には雇用統計とISMサービスが強い結果で長めの上ヒゲをつけて反落

  • EMA75からの乖離率が前週よりさらに広がっている。

  • 経済指標の観点では14日のCPIに持ち越し。

    • 6日週は注目度が高い指標発表はない。

次週のシナリオ
1⃣インフレ再燃、ハードランディング憶測で売りが続くシナリオ

  • 12月高値(4100.96)を下回ると、下げが加速しやすい可能性。

  • EMA200からフィボナッチ61.8%付近で止まるか下げ止まりテスト。

    • テスト失格の場合は、サポートライン・レジスタンスラインを下抜けるか2次テスト。

2⃣9月高値を上抜けた勢いを取り戻して上昇を試すシナリオ

  • 下げても4100.96付近を押し目に再上昇や、点線の中期フィボナッチ78.6%を上抜けると上昇スタート。

    • 4100.96を下回らなければ上昇は継続しそう。

    • 上を目指すなら8月高値付近がテスト会場。

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末66.6%➡今週末71.17%(+4.57pt)
2022年最高値を抜けて、75.94をマーク。

ナスダック100先物は12月高値を上回るが上ヒゲでやや反落(週+3.29%)

週足

  • 高値・安値切り上げの上昇トレンド継続。

  • 9月高値を一時上回るが、上ヒゲで反落。

    • 8月からのフィボナッチ78.6%を手前に失速している。

    • 週末はEMA75まで戻された形。

  • ダブルボトムの上昇幅としては、まだ上の余地が残るが、ここでストップかどうかは次週判断要。

  • ADL(Advance Decline Line)がこのまま下がり続ける場合は、ナス100も下がってくるか。

日足

今週の動き

  • 水曜はADP大幅下振れ、ISM製造業下振れ、パウエルのハト寄り発言

    • ナス100はEMA200を明確に上抜けて、大陽線で上昇

  • 木曜も上げ続けて9月高値を一時上回ったが、そこで失速

    • 金曜は再度9月高値を目指すが、やや手前で失速した反落

    • 高値切り下げが下落サインの可能性もある。

次週のシナリオ
1⃣売り圧力が強くなるシナリオ

  • 金曜の安値12,512を下回る場合は、下げ加速に注意。

    • 下げ加速する場合は12月高値(12,202)が押し目になるかテスト

    • テスト失格で下抜けていく場合、緑色のサポートラインを下回るか要確認。

    • そこでも止まらないと、短期フィボナッチ23.6%~0%のどのあたりまで落ちるか確認。

2⃣9月高値超えを目指すシナリオ

  • 金曜の安値12,512付近を下回らず押し目になる場合や、上に向かう場合は、木曜高値12,906を上回ることの確認が必要

    • 12,906を上回るなら、上昇トレンド継続で山登りタイム延長

    • 上下動しながら利確売りと追いロングの波を捉えて押し目買いできる可能性はあるか。

  • 真上にある点線フィボナッチ161.8%が次のテスト。

MA200より上にあるナス100銘柄

先週末62.37%➡今週末66.33%(+3.96pt)
こちらも2022年最高値を超えて、75.24をマーク。

セクター

テック好調、エネルギーが弱い週。
ディフェンシブも相対的には弱め。

ベスト
1. 通信 +5.3%
2. テクノロジー +3.7%
3. 一般消費財 +2.3%

ワースト
1. エネルギー ▲5.8%
2. 公益 ▲1.4%
3. ヘルスケア ▲0.1%

サイズ・タイプ
・ベスト:小型バリュー +4.2%
・ワースト:大型グロース +1.5%

テック好調な週でした
セクターの週推移

各種指標

Fear&Greed Index

Greed➡Extreme Greed(前週69➡今週76着地)
2/2に79をマーク。過熱感が出てきました。

Put/Call Ratio(Equities)

低水準キープ

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前々週 65.07 ➡ 前週 75.23 ➡ 2月1日時点 78.37(+3.14pt)

炭鉱のカナリア ハイイールド債HYG

上昇を試すが、窓を開けて週末に下落。EMA200に戻ってきている。
ここから下げるようなら注意。

個別株の決算発表

SOFI ソーファイ

FY22EPSミス、ガイダンスミス

CFLT コンフリューエント

ガイダンス売上ミス

HLIT ハーモニック

ガイダンスEPS/売上ミス

NXPI NXPセミコンダクターズ

EPS・ガイダンスミス

PFE ファイザー

Q4/FY22売上ミス、ガイダンスミス

MCD マクドナルド

クリア

AMD アドバンスト・マイクロ・デバイセズ

ガイダンスミス

SNAP スナップ

売上ミス

SMCI スーパーマイクロコンピューター

ガイダンスミス

TMO サーモフィッシャーサイエンティフィック

クリア

ATKR アトコア

クリア

META メタ・プラットフォーム

EPSミス

DGII ディジ・インターナショナル

Q2EPSガイダンスミス

GOOGL アルファベット

全ミス

AMZN アマゾン

EPS・売上・FY22EPS・ガイダンス売上ミス

AAPL アップル

全ミス

BILL bill

Q2売上ガイダンスミス

決算発表予定

2/6週の予定

イベント

2月8日2:00 パウエル議長、発言

アノマリー

  • 満月相場(2月6日~2月19日)

おわりに

次週はハイグロ銘柄の決算発表が増えますね。指数の山登りが続けられるかどうかも気になるところ。指数が好調なときは、Fed高官の発言や危機感をつのらせる記事が増えてくるか注目。

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