炊飯器で炊飯しない

 最近の私の楽しみは「食」にしかない、というのは前々から言い続けていることである。その関係で、暇があれば料理関係のネット記事を読み漁ったり料理系ASMRの動画を観たりと、食への興味はかなり私の生活に侵食してきている。

 そんな中、「中華料理で見かける柔らかい鶏肉」を作る方法を紹介するページに出会った。

 手順は簡単。沸騰したお湯に塩を溶かし、これと鶏肉(むね肉でももも肉でもいいらしい(もが3回連続してしまった))を炊飯器に入れ、「保温」機能で1時間ほど放っておく。これだけだ。

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 思い返すと、今私が使っている3合炊きの炊飯器(私は「ジャクソン」と命名している)を炊飯以外の用途で使ったのは今日が初めてだ。白米、無洗米、炊き込みご飯は炊いてきたが、まさかジャクソンも鶏肉とお湯を放り込まれたうえ「炊飯」ボタンすら押されないとは思いもしなかっただろう。驚かせて済まない、ジャクソン。

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 炊飯器から取り出して適当な厚さに切る。切った感覚では想像してたよりは硬くなってしまったように思えた。火を通す時間はもう少し短くてよかったか。皮の部分はうまく調理できていた。ぷるっぷるである。

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 残った汁は出汁が出てそうだったので顆粒だしと醤油で味を調えてスープにした。ちょっと味は微妙だったが鶏出汁っぽさはかなり出てたので他の活用法を考えたいところだ。

 さて、本題の鶏肉だが普通に焼いた時よりは柔らかく調理できていた。少しパサついていた部分もあったがまあ手軽さを考慮すれば十分の出来だろう。味はほぼついていなかったので玉ねぎドレッシング、醤油、塩を試してみた。ドレッシングをかけると完全にサラダチキンだ。醤油は少し味が濃すぎたかもしれない。私のお気に入りは塩。ちょうどよい味付けになってくれた。ごはんが進む。

 

 突発的な調理であったが、なかなか良い知見を得ることができた。いわゆる「低温調理」を炊飯器でできることを知っただけでも料理の幅が結構広がっただろう。

 そろそろ食以外のことを書けるようになりたいね、私。

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