現代の寅さん、伊吹藍

「今日も、すごく暑かったねー。」
「日に日に暑さが増している感じだよ。」
皆、うんうん頷きます。

そろそろ寝る時間のこざる達、枕やタオルケットを用意しています。

「りこちゃんも、クークー、よく寝ていたよー。」
りこちゃんの部屋に様子を見に行っていた こざるちゃんが戻ってきました。

「明日は、もう金曜日!」
「ほんと早い! また一週間が終わっちゃうよー。」
「明日の夜は、"MIU404"だ!!」

こざる達が毎週、とても楽しみにしているドラマです。

「先週も、とっても良かったよね。」
「毎回、とってもいいんだけど、特に先週は伊吹藍の広くて深い愛が伝わってきて、ジーンとしたなぁ。」
「うん、ほんと寅さんだよ!」
皆、うんうん頷きます。

綾野剛さん演じる伊吹藍を こざる達は寅さんみたいだと思っています。

「だって伊吹藍は、お年寄りにも、子供にも、外国の人にも、誰にでも分け隔てなく とっても優しくて」
「損得なんて全く考えずに、思ったら猪突猛進で」
「惚れっぽくて、すぐ女の人に"きゅる"」
「とっても頼りになってカッコいい現代の寅さんなんだ!」

どんな役にも入り込む綾野さん、ドラマが始まる前から楽しみにしていましたが、
予想を遥かに超えた伊吹藍に、こざる達は とっても感動しています。

「先週は、星野源さん演じる相棒の志摩を、志摩の心を救ったんだよね。」
「亡くなった志摩の元相棒の伝えたかったのに伝わらないままだったことが、伊吹藍が奔走して
それで真実が明るみに出て、わぁって感動して涙が出たよ。」

村上虹郎さん演じる 志摩の元相棒の香坂、
その香坂が 本当はずっと刑事として生きようとしていたことが伝わりました。

「本当はこうなんだよ!って伝えたかった香坂も、きっと お空で ほっとしてよかったーって思ってるよね。」
皆、うんうん頷きます。

けれど、もし志摩があの晩、香坂のところへ行っていたら、
呼びかけに応じて、一緒にいたら、
志摩を待ち続けた香坂が１人で大量にウィスキーを飲むことはなかったでしょう。
酔っ払って足を滑らせて階段から転落することもなかったかもしれません。

取り返しのつかないこと….
志摩はずっとずっと このことを胸に生きていくのだと思います。

「明日も、すっごーく楽しみだね!」
「うん!!」
「じゃあ、寝るよー。」
「はーい。」

こざるちゃんが目覚まし時計をセットします。

「おやすみなさーい!」

今夜も、こざるカフェは ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日はまた更に気温が上がるようです。どうぞくれぐれも体調に気をつけて ゆっくりお過ごし下さい。
よい毎日でありますように (^_^)