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夜空を見上げて

「綺麗だねー。」
「金星って、本当に明るいね。」
夜空を見上げて うんうん頷く こざる達、今夜も そろそろ寝る時間です。

「もう少しすると、明日になるんだけど、その14日の未明から明け方くらいまで、東の空で 月と金星が接近して見えるんだよ!」

だんだん寒くなっていく 今の季節、空気も綺麗になってきて
夜空も澄み渡って 星たちも くっきりと美しく見えるようになります。

ラジオから 女性アナウンサーの声が聴こえてきます。
クリスマスケーキや お節の話題です。
こざる達も、先日、カタログを目にして、もうそんな時期なんだねーと話していました。

「これからクリスマス、年末、お正月って、楽しいイベントが たくさんいろいろあって、
嬉しい季節なんだけれど、でも なんとなく寂しさもあるよね。」
皆、うんうん頷きます。

「今年も終わるという寂しさもあるし…」
「秋から冬になっていくから寒くなってくるし、昼間の時間が短くなって夜が長いというのも
感情に響く感じがするよね。」
「もう何年もクリスマス、年末、お正月と 毎年 すごしているから、その分の歴史というか思い出がたくさんあって、
100%完全に嬉しいだけの思い出じゃないから、だからそういう寂しさも少しあるかもしれないね。」
皆、うんうん頷きます。

年を重ねれば重ねるほど、たくさんの思い出が加わっていきます。
いい思い出も、悲しい思い出も、時を重ねて 熟成して、また新たな思いも生まれてきます。

ラジオからは、こざる達も大好きな 懐かしいような曲が流れてきます。

「夜のFMからニュースを流しながら
部屋の灯り消して窓辺に椅子を運ぶ
小さなオペラグラスじっとのぞいたけど
月をすべる雲と柿の木ゆれてただけ」

松任谷由実の『ジャコビニ彗星の日』です。

「72年 10月9日
あなたの電話が少いことに慣れてく
私はひとりぼんやり待った
遠くよこぎる流星群」

「そろそろ寝ようよ!」
「それで、また明け方前に起きて、夜空を見てみようよ!」
「うん! そうしよう!」

「それはただどうでもいいことだったのに
空に近い場所へでかけてゆきたかった
いつか手をひかれて川原で見た花火
夢はつかの間だと自分に言いきかせて
シベリアからも見えなかったよと
よく朝弟が新聞ひろげつぶやく
淋しくなればまた来るかしら
光る尾をひく流星群」


こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
天気予報に 雪のマークが出てきているようです。
よい毎日でありますように (^_^)

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