感情は脇に置いといて

「雨は 降っていないね。」
「うん、さっきは降りそうだったけど、少し明るくなってきた感じだよ。」
「ほんとだ。少しでも明るい光があると 何だかホッとするよ。」
「そうだね、どんよりとした曇りだと、世の中が急にものすごく慌ただしいせいか、気分もどんよりしちゃうけどね。」
皆、うんうん頷きます。

今日は 朝は晴れていましたが、どんどん雲が広がってきて、雨が降る予報です。
こざる達は いつものように楽しくお喋りしながら、夕飯の仕度をしています。

「これから どうなっちゃうのかなぁ。」

ずっと不安なニュースが流れてきます。

「こういう時は、ニョロニョロの教訓だよ。」
こざるちゃんが言います。

「ムーミンのニョロニョロだね。」
「うん。」

ニョロニョロが逃げて行くのを見て、理由もわからないままムーミン谷の仲間も続いて逃げて行きます。
ムーミンが「どこにいくのかなあ？」と言うと、
ミイが「というより なにから逃げてるかが問題よ。」と答えます。

「そうだね。もちろん心配だし、不安だけど、でも必要以上に怖がることないよ。」
「うん、感情は ちょっと脇に置いといて、ちゃんと落ち着いて冷静な判断ができるようにしようね。」
「間違った情報に惑わされないようにしなくちゃ。」
皆、うんうん頷きます。

「未来って いつ何時、何が起こるかなんてわからないね。」
「絶対に確かなことはないんだよ、きっと。」
「"絶対"はないよね。」

夕飯が出来たようです。

「りこちゃん、呼んでくるね!」

こざるちゃんがスキップしかながら、りこちゃんの部屋へ向かいます。

「りこちゃーん、夕飯出来たよ!。今日は野菜たっぷりの豆乳鍋だよ! 皆で一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
テレビのニュースで、イタリア人が皆、マスクをしていて驚きました。
よい毎日でありますように (^_^)