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死を民主的せよ

金沢に21世紀美術館で、めっちゃ気になってたDeath LABを見にいった。

コロンビア大学に「デスラボ」という研究室があるらしい。宗教学や建築学、地球環境工学、生物学などを横断した死の研究所。すげぇ。

死はタブー視されて、日常とは切り離されている。そのことによって、極端に死を恐れるし、死者を怖いものと思ってしまう。死者をもっと身近に、自分たちを見守ってくれる存在だと実感したい。そのために、死を身近に感じられる、都会の公共空間のデザインが提起されていた。

また、弔いの方法についても、欧米でも、いまは火葬が増加しているが、土葬や火葬ではなく、バクテリアに分解させる方法なども研究されているそう。上手く説明できないけど、なんかすごかった。単に死んで終わりなのではなく、生命が循環していることを提示する方法のようだ。

死をもっと身近に、あたたかく感じられるための、アイディアや方法が提起されていた。理屈を語るだけでなく、生活や暮らしのなかに浸透させないと、価値観を変容させることはできないなと感じてる。だから、この公共空間のデザインはめちゃくちゃ興味深い。

佛子園の「ごちゃませ」は、今後の色んなところでその方策が取られるだろうなと思うけど、僕はそこに死者を含めたい。生きているものの世界だけでなく、死や死者も含めたソーシャルデザイン。うん、これだな。

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