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母子登校で見えた景色①~先生は教室の中でボス~

副校長の一言がキッカケとなり、
母子登校を始めた私。
(その時の記事はこちら⬇️)

授業参観ではない授業。

子供たちの様子やリアルの学校生活は興味深いものだった。


クラスは30人ちょっとだが
それぞれの個性がみてとれる
だんだんと名前や性格がわかってくる



過ごしてみて休み時間が短いと感じた。
自分の頃もこんなだっただろうか。
小学生の、生活はハードだ💦
給食の時間は静かに食べてるか
喋って怒られるか。楽しい時間ではなくなってしまっていた。


トイレと水分補給は決まった時間

驚いたのが、休み時間が少ないのに授業中にトイレに行ったり水筒の水を飲むのが基本的にダメな事。
娘は一度注意されたことがあり
それからはそのルールを守ってるらしい。

私はいつも水筒にハチミツとシナモンを入れた紅茶を学校に持参していたのだけど、
子供達が飲まずにいるのに申し訳ないので授業中にはなるべく飲まないようにしたが、飲みたいなあというタイミングは何度もあった。


、、、、、なんでダメなんだろう。
きゅ、、、窮屈だ。

先生に余裕がない


次女のクラス担任は3年目の女の先生。
授業は淡々とこなされていたが
「他のクラスよりだいぶ遅れているから急ぎます」
「○日までにこれをしなきゃいけなかったけど忘れていたから、これからやります」

とか、余裕のなさが感じ取れる場面が多々ありこの先生大丈夫か?!と思った。

先生が一人一人に目を向けている余裕がない。小学校ってこんなもんなのか。
困っている子がいても気づかず授業が進んでいく。
子供たちは教室にもう1人(私)大人がいるもんだから色々聞いてくるし、私も気がついた時は先生に伝えたりお世話したりした

もう1人大人が教室にいたら全然違うだろうなぁ、、そんな事を思った

教室内がカオス

教室の中は常に文房具やプリント、
ロッカーに入り切らずランドセルが床に落ちていることもざらでそれも驚きだった

娘の隣の席の子は
整理整頓が苦手なのだろう

机の中はパンパンで、そこから溢れた
色んな学習道具がいつも床に散らばっていた

整理整頓とか教えないのか
教えたけどこうなのか分からないけど

とりあえず、教室の床は常に雑然としていた。

私は全然キレイ好きでもないし、
どちらかと言うと整理整頓は苦手な方だが、
そんな私が気になるレベル。

時々先生が、「床に落ちてるものみんなで片付けてくださーい」と声をかけていて子供たちが協力して拾っていた。

授業>子供のきもち

ある日、色鉛筆の1本がなくなった男の子が授業が始まっても見つからず、半べそかきながら探し続けていた。

先生が名前が書いてあるなら
忘れ物に届けられるから
今は探すのをやめて授業を受けるように
何度か促していた

だけどその男の子は
納得出来ずにずっと探している
でも全然見つからなくて
床に這いつくばったり
机の上にのっかったりして
ないない、言っている

周りの子も少し周りを見渡すけど
授業も進んでいるので探してはいられない

私も周りを探してみたけど、
見つからなかった

結局その子は
授業を聞くことなく授業が終わるまで
探し続けて
結局見つからなかった


一人一人に寄り添いながら
授業をこなすのは大変な事だろう。

家だって、寝る前までの時間にしなきゃいけないことが詰まっていると子供のグズグズに付き合っている余裕はない

それと似た現象なんだろう
でも
授業をこなすことが優先されて
本質的な何かを忘れているような
置いてけぼりにされているような
そんな気がした

先生には授業という課せられている業務があるのだと思うけれど

少し時間をとって
皆で探してみて欲しかったなあ
そうして納得できたらもしかしてその子も
授業を受けることが出来たかもしれないし

友達が困っている時に皆で助けてあげる
ってことを教えられるかもしれない


大事なものを無くした時に
後で見つかるからと説得されて
授業が進められる中
1人で探すのは悲しかっただろうなぁ

休み時間になって先生がその子の所に来て
「前も無くした時に見つかったでしょう?」と伝えている声が聞こえた。

先生。わかってる。先生はやらなきゃいけない事がある。
忙しいだろうし、他の子の勉強の機会を奪ってはいけないのかもしれない。
でも、ただの見物の私は思ってしまった。


授業中ずっと半べそかきながら、たった1人で無くした色鉛筆を探してた。
もう誰も構うことができないその空気の中で。

わが子がそのような状況と知ったら、私だったら悲しくなる。
子供の気持ちを大切にしてもらえなかった気がして。


このような事は日常茶飯事に繰り返された。
子供から報告されない限り親は知ることができない。
密室でまだ表現力や意思表示が未熟な1年生と先生だけで繰り広げられる世界。



弱者の声は小さい。小学1年生では気持ちを言語化することも難しいだろう。この小さな教室で先生はボスだ。
先生がしていることを他の先生がわかる仕組みはない。
先生1人の価値観や関わりだけが全てになってしまう世界は怖いなと思った。経験や性格がクラス運営ににじみ出る。
担任がハズレだったら、諦めるか逃げるしかない。
次女は、、、この窮屈な世界から逃げたかったのかもしれない。


先生たちにとって当たり前のこの世界は
当たり前じゃないかもしれないです。

私に出来ることは、なんだろう。
考察の日々。

続く。

読んでくださってありがとう。



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