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悩む時間は悪くない

Kさんへ

私は今日、朝のマクドナルドで街の喧騒を見ながら、この文章を書いています。

人生の意味を少し考えたり。同じような悩みを抱えている人に、悩むことが悪いことだと思わないようにしていきましょうって話したり。

私たちは頭が良すぎるのかもしれませんね。

悩むより行動することが重要だと理解しているせいで、より深く悩みが頭から離れなくなったりします。悩みたくないと悩むという滑稽な姿ですね。悩む時間も悪くないのに。

そういえば、「自己肯定感がない」と悩んでいる人の話を聞いたことがあります。自己肯定とは、本来全てを受け入れる感覚のことで、ポジティブ感覚でないことはあまり知られていません。

多くの人は、自分がポジティブでないことを悪いことと感じ、ポジティブでないと自己肯定できていないと思い、自己肯定できない自分の価値は低いと感じてしまう。これは成功者やメディアが、そう言い続けたからでしょう。

上手くいかなくても、悩みがあっても、ポジティブでなくても、人生の意味がないと感じても、それはいいことでもわるいことでもなくて、それも人生の大事な時間だと誰も言ってくれないから。

あるナンパ師が言っていて記憶に残っている言葉があります。

自信には2種類あって「おれはできる!誰よりできる!」って根拠なく鼓舞する自信。それと「あれができない、これも無理、でもイケてるじゃん」と人と比較して足りないものを知って、認めて、自分はそれでいいと思える自信。後者が大事だよね。

人と比較して、優れているところを心の拠り所にしていると、自信はどこかで崩れてしまいます。人間って、老いたりするし、全てに勝ち続けることはできないから。

どんな自分も認めるような自信がついている状態を自己肯定感が高いというのだなと思うと、時代が変わり、言葉が変わっても、考えていくことは同じなのだと思います。

衰えた自分、完璧ではない自分、悩みたくないのに悩む自分、社会に必要とされない自分、それらを抱えていいのです。抱えていいという自信を持てるのが、良い自信です。

あなたが、あなたのままでいいと、自信を持って生きられるよう祈っています。

それでは。

切手に