花束みたいな恋をしたがなぜ好きなのかを考えてみた
私はもっとアーバンなものが好きなはずなのに、なぜ駅から徒歩30分も歩く築30年以上の家に住む、貧乏な二人の恋を描いた作品が好きなのか。
sex and the cityやゴシップガールにハマったし、逃げ恥のゆりちゃんに激しくリスペクトの念があるのになぜ花束みたいな恋をしたを8回も見てしまうのか考えた。
そこには人間の欲する幸せの根本が現れていると感じるからだ。何もなくても二人さえいれば楽しめる世界。何気ない日常の尊さや季節の移り変わりを感じながら、日々に彩りを与えは少しの楽しさを発見していくことを実感できるからだ。
映画の中盤に出てくる就職活動に苦戦する二人の言葉。
『普通に生きるのって大変』
誰しもがこんな言葉を呟く。
大きな液晶テレビで毎月Netflixを登録して、ボトルの赤ワインを飲みながらポテトチップスを楽しめる生活。
明日の不安もなく毎月の貯金額を何も考えずに増やせること。
ちょっと顔のラインが鈍くなってきたから、instagramで有名人が上げていたサロンに行くこと。
よくよく考えるとこれってそれなりに贅沢なことだよなーってこの映画を見ると感じることができる。
まあ、もちろん東京という街に住んでいれば、上には上が、下には下がいて、それでも私は好きな人がいて、大切にしたい人がいて、食べたいと思えるものが食べれて、住みたい街と理想の家に住めているならば120点満点なのではないかと冷静に考えてしまう自分がいる。
そうなのだ人間の欲望というのは尽きることがないけれどこんな当たり前の幸せをしっかりと改めて噛み締めることができるから私はこの映画が好きなのかもしれない。
もちろん他にもあるけどね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?