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シンギュラリティは近い #塚本本棚

人は人を超えて次の時代へ遷移するのか?もしかしたらその特異点を僕の寿命はまたぐかもしれません。であれば、備えたいところ。

今日は「シンギュラリティは近い( https://amzn.to/39Q9qHC )」レイ・カーツワイル (著) #塚本本棚

AI万能論は1980年代にもあったようですが、今回のAIブームは立ち消えとならずそのまま人類を次の時代へ(ポストヒューマンの時代へ)遷移させるのでしょうか?だとしたら我々はどう生きるべきでしょうか?

著者はGoolgeでのAI開発に携わっており、本書は2007年に出版され話題になった本のエッセンス版です。

シンギュラリティを扱った本は難解ですが、映画だとトランセンデンスやLUCY、her/世界でひとつの彼女など、漫画なら銃夢などがありますので、こちらも面白いです。人は人間を超えるとき、死生観、人間とは何かという事に対して向き合う事になるでしょう。人が昔、中世から近代に向かう過程で神と向き合ったように。

【思考ザッピング】
・カーツワイル氏はシンギュラリティを心待ちにしているようだ。いささか思考の高揚とバイアスを感じる

・しかし、AIがウォールストリートからトレーダーを吐き出したように、AIによる人との代替は進んでいる。この現象は今後も進むので、再現性のそれほど高くない労働においてもAIは代替可能になりうる未来が近づいている

・AIと人間性物の融合により、知覚領域や演算思考が数兆倍に拡大され、死がバックアップによって変化するようになれば、人は宇宙の無限を知る次のフェーズに行けるかもしれない

・AIの進化によって、人間は”AIを使いこなせるかどうか”が重要となり、”知能・思考格差”が一時的に生まれることが懸念される

・今の感覚器官、人としての入れ物は遺伝子のバトンを紡ぐために最適化されているが、遺伝のバトンが自己アップグレードと並列共有によってなされるのであれば、もはや不老不死や固体という概念自体が否定されるかもしれない

・生物的思考は有機個体の限界であるが、非生物的思考を身につければこの限りではない。思考の質も全く変わってくることになり、それが人間を超えることにつながっていく

・僕の人生ではここまでの到来は見込めないかもしれないが、身体拡張によってポストヒューマンには及ばないものの、人間生物としての高みを体験できる可能性はある

・カーツワイル氏は高齢だが、死亡した場合は冷凍保存を行う予定との事

・究極を目指すコンピューターは人間の1万年分のすべての記録を1秒以下で記憶可能なほどに達する可能性があるが、その時拡張人間は人間1万年分の思考の1000倍の思考を1秒で可能になるかもしれない

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