ピックアップ:ギミック②

<ギミックコイン>
ワイルドコイン
マイザーズドリーム
スコッチ&ソーダ
ホッピングハーフ
CSBコイン

この5つはギミックコインです
ギミックコインは高価ですが
一度手に入れれば一生モノですし
応用範囲が広いものも多いので
なるべく活用していきたいところです

【ワイルドコイン】
スペルバウンドのバリエーションですが
カップを導入することで複数枚の変化を可能にしました
カップでコインを隠せるので
途中で手を止めることが出来るところも特徴です
その反面
同じことの繰り返しにならないような工夫が必要でしょう

【マイザーズドリーム】
クロースでもサロンでも演じることができる効果的な現象です
同じことが延々と繰り返されるので
見せ方の工夫が大半になります
コミカルにも、スタイリッシュにも見せることが出来ます

【スコッチ&ソーダ】
相手の手の中で劇的な変化を起こせるのは
インパクトが強いものです
ただ構成的にはディレイドクライマックスなので
間をもたせるのが難しくもあります
このギミックは
ダブルXというビジュアルな現象としても使えるのが
面白いところですね

【CSBコイン】
交換現象と変化の現象が
ノーストレスで出来るかなり強いトリックです
大きな変化が簡単にできてしまうため
状態把握は気をつけておく点でしょう
このギミックは
3コインズスペルバウンドとしても演じることができます
この場合、銀と銅を変化させたくなりますが
それはあまりにも安易なので
できれば銀とチャイニーズの変化をして
最後に銅などの方が意外性を出せそうです


<アザーズギミック>
ショートチェンジトリック
マッドマグ
タルスキーのパズル
バンクナイト
チャイナリング

この5つは
アラカルト的なトリックです
広く見せることが出来ますが
扱っているものは小物なので
持ち運びを重視しています

【ショートチェンジトリック】
お金を数えるたびに金額が増えたり減ったりします
お札の枚数が変わる現象ですが
単純に枚数ではなく合計価値が変わるという見せ方になるので
興味深い展開になります
しかも、現象はマジシャンの意に反して起こるので
とても滑稽に見えます

【マッドマグ】
普通の磁石に見えて
意外なくっつき方や反発の仕方をします
私は
「実は不思議に見えて、不思議なことではなかった」
「不思議に見えていたのは、自分たちがその原理を知らなかっただけ」
というオチにしています
「不思議とは何か?」「知識とは何か?」を問いかけたものになっています

【タルスキーのパズル】
パズルを作っていきますがピースが足りません
マジシャンが魔法をかけると
その枚数で完成するパズルに変わります
その後欠けたピースが見つかります
それを足してもパズルは完成します
「タルスキーのパラドックス」という実在の科学現象を
モチーフにしています

【バンクナイト】
5つの封筒から観客が4つ選ぶが
最後に残ったものが必ず一番良いものになっている現象
クロースでもサロンでも使えるトリックです
シンプルな現象ですが
話の付け方によって様々な演出が楽しめます
残り物には福があるというテーマが使いやすいですね

【チャイナリング】
古くから伝わる
金属の輪が繋がったり外れたりする現象です
音楽に乗せても、会話をしながらでも
相手に触らせながらも、周りを囲まれながらも
いつでも出来るというのが便利です


<サロン>
6カードリピート
3本ロープ
デビルハンカチ
四つ玉
シルクプロダクション

この5つはサロンで演じるものです
比較的用意がしやすく
サロンマジックの定番タイプから
それぞれ1種類ずつ選びました

【6カードリピート】
3枚のカードを使いたいのに6枚ある
いらない3枚を捨てるが
また6枚になっている
これが何度も繰り返される現象です
現象はわかりやすいものですが、とてもコミカルで楽しい作品です
一気に3枚も増えるのでインパクトがあります
同じことに繰り返しなので
オチをどうするかで演出が変わります

【3本ロープ】
3本のロープの長さが変わる現象です
長さの変化だけでなく2本繋がったり
最後は1本のロープになったりします
角度に強く、場持ちしやすいので便利です
ロープカットとも組み合わせると
更にバリエーションが広がります

【デビルハンカチ】
ハンカチを袋状にして
その中に入れたものが消えたり出たりする現象です
エッグバッグのように使ったり
フォーシングバッグとして使ったり
アイテムとして重宝するギミックです
私は最初普通に小物の出現消失をやり
次に万国旗がどんどん出てきて
最後はグラスドリンクが出てきて乾杯
という流れでやっています

【四つ玉】
指先のボールが増えたり減ったりする現象です
古典のスライハンドです
マジシャンのパブリックイメージとも合い
インパクトがあります
私はハットの中からボールが1個現れ
それが増えたり減ったりし
最後に4個になって終わる形で演じています

【シルクプロダクション】
ハンカチが次々と現れる現象です
非常にマジックらしい大きな現象で
華やかなトリックです
こういった次々にものが現れる現象のタイプを
プロダクションと言いますが
プロダクションは準備したものを展開していくだけの反面
それをいかに華やかに見せるかで腕が問われます
ハンカチが広がっていくだけでは全然不思議ではありませんので
そこに世界観を作り出せるように心がけましょう


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?