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ズームバックオチアイをズームバック(9)世代論

参考になった部分をメモのように記録しておきたい。
毎回、取り上げるテーマが面白いなぁ

グレートリカバリー第9回、世代論!

なに世代か?

編集長は、下記の世代に属す。
・ゆとり世代
・さとり世代
・ミレニアル世代
・Y世代

世代ごとに分析され、分断や軋轢を生む。

・若者がコロナで出歩く。若い人が。
・老害老害と老人が悪いかのごとく

ニューノーマル世代

・距離を取るために傘差し登校
・給食は前を向いて黙って食べる
・歌を歌わない
・グループにならない
・運動会、修学旅行が中止

その後の人生にどんな影響が出るのか

戦争疎開の映像

戦争中の疎開先で回したフィルムが出てきた。
とても楽しそうに疎開している印象。

25年後に大人になったときの証言
・上級生から子分のように雑用をさせられた
・先生に対しても批判的な気持ち。既成の権威に対する不信感

見た目は楽しそうにしていながら、裏ではつらかった。
本音と建て前が分離されている。

「普通」がどこにあるかは集団によって決定される。

ニューノーマル

コロナにより自然災害的な日本人的メンタリティで
子どもながらに全てを諦めて生きることを悟った
新さとり世代!

個人的な意見ですが、
名称に「新」とか「ニュー」とか付けるのは
すぐ廃れたり次が現れるんだからナンセンスだと思っている。

コロナ期間に突入して1.5年ぐらい過ごしている。
4歳は、人生の半分。その下の子たちはほとんどがニューノーマルなので
その子たちが18年して同じような生活していたら
全然違う楽しみ方を見つけている。
今までの価値観ではない。

オシャレもメイクも過去のもの
SNOWのフィルターがあれば一発だろ。

みんなでフィルターの世界に生きればいいような気もする。
生命と情報の距離が変わる。

スマホネイティブは、動画を浴びるように見て
思い出はデジタル加工で盛る。
繋がりを無限に持てる世界を生きている。

30代以上の人と音楽の話をしてもかみ合わない


「僕らの世代はディグできないんです」

ディグ:掘ること。 DJ用語でレコードを探すこと。

あるアーティストが好きになると、同じプロデューサー、同じレーベルで探したり、同じ文脈に沿って掘るのが音楽の楽しみ方とされてきた。

ストリーミングサービスで、
耳の気持ちいい音楽だけを拾ってくる子が多いから1個のアーティストを研究しようと思ってアルバムを買いそろえることをまずしない
自ら「掘る」ことをせず、1つの曲が気に入れば、AIが一瞬で似た曲調の曲を勧めてくれる。

このアーティストのこの曲を作ったときの世界はどうでとかいうことを
考えるっていうよりは、耳に気持ちいい音楽を連なって聴いていく。
文脈を排した音楽体験メインの子たちにとっては、文脈で聞いている人たちって何か文脈が合わないと排他的だったりする。

上の人たちに伝わることを諦めている。
文脈を離れて今を楽しむ。

めっちゃ俺が知らない曲とか聴いているよ学生さん。
しかもすげえニッチな曲聴いてて
「このアーティストとかってどこで見つけてくるの?」
ストリーミングがレコメンド(おすすめ)してくる」
「そのレーベルなんて読むの?」
「いやオレも読めないんですけど

実質に近い。音の本質に近い

古い価値観にとらわれないから
切り開ける未来があるのかも知れない

世代の軋轢

森「老害が粗大ゴミになったのかもしれません」

老害:硬直した考え方の高齢者が指導的立場を占め
   組織の活力が失われること

厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査」(2021)

4人に一人が就職活動中にセクハラを受けていた。
更にそのうちの10%が性的な関係の強要まで。

それが日本か やべぇなぁ
修羅の国ですね

上の世代編

・自らの価値観が時代に合わなくなった
・若い世代との価値観の違い
・昔は許されていたことが、今は許されない

 許されていた?

それは、マイノリティ(少数派)が声を上げなかっただけとか
ヒエラルキー(ピラミッド型階級)の下部構造の人間が、
文句を言わなかっただけ

今は、大衆側が力を持ってたりとか、マイノリティ側が声をあげることができるようになったツール(SNSなど)や告発窓口みたいな知恵の共有が行われ、問題解決がしうるようになったのが本質

それは世代の問題ではない
こうした課題を「老害」などの世代間の軋轢にすり替えがちな私たち。

1969年

ベトナム戦争の泥沼化。体制側の強権的な決定。
それらに対して世界中で学生運動が起きた若者の時代。

汗と書いた鉢巻きに、修行僧のような鍛錬でどこかの宗教施設のよう

会社では今の若者は批判が多すぎる
何事も経験が先だという方針で精神修養を受けさせている
彼らの会社の社長は若い頃 この道場で修養したことがあり
この道場の熱烈な支持者なのである

断絶という流行語

元々は、ベストセラーのドラッガー『断絶の時代』から取られたもの
本の内容を離れて独り歩き。

ありとあらゆる軋轢が、『断絶』と呼ばれていた。

上の世代は、下の世代を「自分と違う」ものと見なして
問題に正面から向き合ってこなかった。


下の世代の理解が苦手なのか、ユニークな分析をした橋本治。
若者たちの行く手を阻む上の世代を『穏健な常識人』と呼んだ。

穏健な常識人が、自分たちの知る常識の外にあるものを
イメージできず前に進もうとする息子たちの壁になる。
それを自覚出来ないのは、彼らが「当たり前」の中にいるから。

「当たり前」を疑う難しさ
問題を世代間ギャップにすり替えてしまう。

多元的世界

先住民やマイノリティの話をするときに使う
Pluriverse(プリュリバース) ←→ Universe(ユニバース)

ユニバーサルデザインという言葉があるように
ユニバースは『万人の』という意味だが、
「Uni」はもともと「一つの」という意味

Pluri プリュリは、『多元』『複数の』という意味。
多元的世界を示すプリュリバース

環世界がいくつも重なり合っている世界
一個一個の世界に優劣や上下の構造がないということを意識

環世界

生物学者 ヤーコプ・フォン・ユクスキュルが提示した概念。

カタツムリの時間は、人よりもずっと早く流れている。
人から見るとカタツムリはゆっくり動くと感じる
カタツムリから見れば人の動きは早送りのように感じるでしょう

どっちの時間感覚が正しいというわけではない。
それぞれの世界の見え方『環世界』があるだけ

同じようにそれぞれのコミュニティーがあれば、
それぞれの環世界があり、優劣はない。

女性役員がいない問題


『子育てや結婚で仕事を休むと上位に行けなくなっちゃうから』

その価値観は多元的ではない
働く人が役員になる価値観の世界の話。
「働き続ける人」と、「一定期間休む人」の環世界があるだけ

日本のジェンダーバランスの考え方は多元的ではない。
一元的でユニバーサルデザインに近い。

ユニバーサルデザインで考えたらうまくいかない
究極的には成立しないことも多い

つまり、万人が使いやすいという設計思想は無理があるってことだな

バスのスロープ


段差をスロープにすると
健常者も車椅子の人も登れるユニバーサルデザイン。

車椅子に乗る人がマジョリティ(多数派)の世界だったら、
この世のあらゆる段差はそもそもないはず。

全員が車椅子に乗って、椅子のない世界に生きる
という発想だってあるのだとプリュリバースは教えてくれる。

統一的な一個のモノを目指さなくても人間は十分豊か。
人は多様で豊かな生活を送るぐらいのインフラを築いてきた。

2周先の多元的世界(プリュリバース)へ


デジタル世代が修学旅行に行けなくなって可愛そうというのは
修学旅行に行ってる世界の人たちの話で、
そもそも修学旅行がないんだから関係ない

下の世代は必ずしもそれまでと同じような経験を重ねるわけではない
互いに理解し合うためにはプリュリバースの発想が大切

なんで同性婚が禁止されているかもよく分からない
憲法がユニバーサルデザインにあってないから
憲法ぐらいユニバーサルにして欲しい
全員が同じ権利を享受するようにはして欲しいじゃない?
誰でも結婚できるんですよというのは変ではない

日本のマジョリティはまだユニバーサルにも到達していない
他の世界はユニバーサルは達成されつつあるのに
プリュリバースな考え方って2周遅れている

まぁ、いいんじゃない?2周ぐらいずれても
それはそれで愛すべき多元宇宙の一つですから。

愛すべき多元宇宙ジャパン!
行くと1940年代の世界が見える。

=^_^=
か、か、かじるな
かじんないでくれ
何おまえ、乗ってるよ、乗ってたよ


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