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元6メンツ、ありがとう。

学祭が終わってしまった。余韻がすごい。

2年前に元1年6組の5人でバンドを組んで、音楽の授業発表、新入生歓迎会、そして昨日後夜祭のステージに立つまで多くの時間を共にしてきた仲間と最後を最高の形で終えることができ、幸せだった。

最初は伴奏担当として誘ってもらい、最初の発表(あいみょんの『愛を伝えたいんだとか』)ではキーボードを担当した。

新入生歓迎会でまた声をかけてもらうも、家のピアノが故障していて練習ができず出演を諦めかけていた。それでもメンバーがカホン担当として改めて誘ってくれて、出演を決めた。RADWIMPSの『棒人間』をやりきった。

カホンの魅力の一つは、体全身に振動が直接伝わってくること。音と振動を体で感じることでリズムも取りやすくなるし、音楽だけに没頭できる。リズムをコントロールすることは責任も大きいしプレッシャーはかかるが、その分自由で、自分だけの世界にのめり込める。カホンで演奏しているというよりかは、自分と楽器が一体となって音を出しているような不思議な感覚だ。

木製楽器であるから、当たり前ではあるが同じ楽器でもカホンによって音は微妙に違う。学祭の準備日に至るまで自分の家で練習してきたカホンを使用するか、音楽室のものを利用するか、ロック部から借りるのか非常に悩んだ。最終的には低音がよく響くロック部のカホンを選択した。

一見シンプルな楽器で、音に違いが出るところは主に3箇所だが、実は難しさもある。カホン自体を力で叩く音ではなく、カホンの中の音を響かせる必要があるのだ。体育館ステージのような広い場所では特に。一度ミスをしてしまうと急に鈍い音が出てリズムも崩れやすくなってしまうため、毎回同じスポットに手を当てリズムを刻むことが求められ、難しい。でもその難しさが楽しさでもあった。

ただ、ミスがあってもそこまで問題はない。緊張感のあるステージに5人で立ち(座り)考えたのはただその瞬間を楽しむこと。5人であの場に立つことに本当の意味があるように思えた。リハで感じていた緊張はどこへやら、本番ボーカルと何度も目を合わせながら自然とリズムに乗っていた。Citrusをやりきった。

入りのちょっとしたミスが吹き飛ぶくらい最高の5分間を5人と共にした。

余韻がすごい。

この記事を5年後10年後の社会人の自分はどのように読み取るだろうか。


今、ボーカルから『ありがとう、またよろしくね』と、ラインが来た。

これで終わりではないのかな。

元6メンツ、ありがとう。                

 またよろしくね。


クリチバーノ1212



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