私の哲学を探して、、、、男性管理職の皆さん、これができている人は一体何人いるだろう。

昨年度の実績評価に不満があり、あとどれだけ成果を出せば
私は次のステージへ上がれるのだろうかと悩んでいる。

「よくやってくれている」と言いつつも、「子どもが小さいから急な出張は
無理だろうし、ご家族とも働き方については相談が必要だよね」と
あれやこれや理由をつけて、次に進めないこのもどかしさ。

これまでベビーシッターを雇い、毎日の残業、急な出張にも応えてきた。
もちろん、ベビーシッターを雇っていることは上司には言ってはいない。
(なぜ言わないの?)と言われるが、言ったとことで“無理をさせているのでは“と思われたくないし、なぜ“私は(シッターを雇って全力投球している)やっている!というアピールをしなければいけないのかもわからないから“。
成果で評価をして欲しいし、他の男性以上に結果を出すために万全の体制を取ることは組織で働く上では最低限必要なことだとも思っている。
(最低限の工夫や努力もせず、会社はあれも・これもしてくれないという社員を
私は一番嫌ってるのかもしれない)

さて、そんな中、自分に足りないリーダーの素質ってなんだろう。。。とかんがえるき野村元監督の本を読みながら、あーーーこれを私は大切にしているし、
これからもここを伸ばして成長していきたいんだと代弁してもらった。
けれども、同時に、私の周りの男性管理職はこういう点を大切に感じるのか?
実行しているのか?とフッと疑問に感じている。

①人望を得るには、自ら心を開く
 決して自分の弱みや恥ずかしいことを全て話してくださということではない。
 相手に対し、好奇心を興味を持つこと、知りたいと思うこと。
 =相手を好きになること

多様性推進やSDGsなど企業の社会的責任の範囲は変わっている。
その中において、男性管理職は相手に対して興味を持っているのだろうか?
(ここではあえて男性としている。なぜなら私の所属する組織では
 私以外全員男性だから)

組織で起こっている事象、世の中の動きはもちろん興味があるし、アンテナを高くしていると思うが、結局自分が好きで、自分が大事、自分がどう見られているかがポイントで、“ヒト“に興味をもっているような発言を聞いたことがない。
部下に自信を持たせるように行動しています!と高らかにコメントをしているが、その文章の主語は「私=I」なのだ。YOUもHEもSHEも出てこない。

②自分以外の全てに学ぶ
 中曽根元総理大臣が言っていた言葉らしいが、
 「縁を結び、結んだ縁を尊び、その縁に隨う」。

 企業の採用担当をしている私にとって、この言葉は「なぜ、採用担当が
天職だと思えるのか」をものすごく的確に言い表してくれた言葉だ。

 それは「私と出会ったことで人生が大きく変わった学生や社会人がいてくれることを実感しているから」。そして、会社の看板を背負っているからこそ、
その会社のネームバリューがあるからこそ学生も社会人も私が登壇すると話に
耳を傾けてくれるのだが、そこで出会う学生(特に、選考を途中ていなくなる
学生や入社辞退をされる学生)は私にとっては大切な先生である。

例)急に選考辞退をした学生がいると、物を言わない分辞退の理由はわからないが、「学生の本当のニーズを探りきれてないなかったな」とか、
入社辞退した学生から「イイ人は多いけど、自分がこの人となら一緒に自分をたかめて行きたいという社員に出会えなかった」と言われると、
目の前のお客様のニーズに応えてなかった。彼・彼女のいう“一緒に高めていけるような社員“がいない会社にしてしまっている(または、そのような社員を発掘できていないことへの反省)と常に耳の痛いこと、無言のメッセージを
大切にしている。

話が長くなってしまいましたが、②については
「こんな本を読みました。」「こんなセミナーに出席しました。」
「こんな研修を受けました。」という報告。

もちろん、ここで出会ったヒト、内容、環境など全てをひっくるめて
「○○を学びました!」と結果を伝えてくれているのだが、
その発言に“ヒト”は出てこない。
強いて言えば、有名な講師、肩書きのある方くらい。
だからこそ、男性管理職に聞きたい。
今日出会った“ヒト“に興味をもちましたか。また、その方から何を学びましたか?

野村元監督は「進む時は上を向いて進め。暮らす時は下を向いて暮らせ」と
最後にまとめている。
仕事において理想は高く、実現のために妥協や満足することなく常に高みを
目指しておくこと。けれども、上ばかり見ていると、人間は自分を過信し、
自惚れ金ない。地位や肩書きが上がれば上がるほど、そういう傾向が強くなり、
自分がそうなっていることに気がつかない。

東京大学の上野先生の入学式における祝辞と同じだ。

今の自分があるのは人より努力した結果。けれども、人は1人では絶対に
生きていけない。今の地位も肩書きも1人で手に入れたわけではない。

だからこそ、普段の暮らしでは、頭を下げ、苦しんでいる人、辛い思いをして
いる人に何かできないか。感謝の気持ちをもう一度持つべきではないのかなと
心底思う。

傲慢にならず、縁を大切にし、その縁を尊重することが、
自らの成長につながると信じて今週の仕事を始めます。

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