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こやま淳子のマンガレビュー

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東京マンガレビュアーズに寄稿したレビューをまとめました。
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#読書感想文

作者が身を挺して伝える、女vs男の単純構造では語れないジェンダー社会の複雑さ『女(…

【レビュアー/こやま淳子】 なんで女なんかに生まれてきたんだ。セクハラの話を、他人に伝え…

女子の欲望全開!イケメンパラダイスなヴァンパイアたちは幸せな死を迎えられるのか?!…

【レビュアー/こやま淳子】 美しくて恐ろしいヴァンパイアの新ルールこれはヴァンパイア漫画…

いくえみ綾が描くダメ男のダメな日常と少し渋めのファンタジーに、人生の機微を見た『…

【レビュアー/こやま淳子】 いくえみ綾作品の機微は、男性にわかるのか?いくえみ綾先生の漫…

命か、真理か? あなたの生き様を問われる『チ。―地球の運動について―』

【レビュアー/こやま淳子】 マンガ大賞2位を取った話題作真理や思想を捨てなければ死が待っ…

おかしいのは、自分か、政治か?ラブコメで炙り出される“永田町のフシギ” 『恋と国…

【レビュアー/こやま淳子】 正直いって、私は政治がよくわからない。コピーライターとして、…

女が男の餌食になる?山岸凉子の衝撃作に描かれた「ジェンダーの呪縛」がトラウマレベ…

【レビュアー/こやま淳子】 こっちの歴史が正しいに違いない!?またもやコロナで自粛生活を…

春画がテーマの江戸時代版『バクマン。』に見るものづくりの本質『写楽心中 少女の春画は江戸に咲く』

結婚した直後、「ちょっと毒舌があまくなったね。」と言われたことがある。 その頃、毎年出していた週めくりカレンダーの文章(毎週ちょっとひねくれた言葉やハッとする一言を書くというものだった)も、「しあわせが滲み出ちゃってる。」などと言われたりして、ちょっと焦った。 ものづくりって難しい。愛を知らなければ愛については書けないが、満たされすぎてもまた書けなくなる。たしかに、それまではスラスラと浮かんでいた毒のあるフレーズが、捻り出さないと出なくなっていた。 (ちなみにその後半年

ドラマ化待ったなし!?『BASARA』田村由美が贈る新感覚ミステリーに予想を裏切られ続…

ミステリって、人間描写の深みに欠けるからちょっと苦手。そんな人でも楽しめるのが、この『ミ…

しあわせ探しは、まだ続いていた!?突きつけられる愛と人生のリアル『後ハッピーマニ…

【レビュアー/こやま 淳子】 私たちはみんな、心にシゲタカヨコを秘めている。場合によっては…

『きょうの猫村さん』作者の描く、コロナ禍でしんどい人にぜひ感染してほしい関西人が…

潔癖化する中で必読の「手塚治虫文化賞 マンガ大賞作」コロナ禍のなかで、世界中が前より少し…

人間の「底」を描いた、反面教師であり最高の女友達『パーマネント野ばら』

【レビュアー/こやま淳子】 なんといってもサイバラである。 「底辺」の人々を描かせたら、…

毒親から遺骨を盗んで逃げる…「親友の死」があぶり出す生への執着『マイ・ブロークン…

【レビュアー/こやま淳子】 自殺・毒親・共依存。重いテーマなのに軽やかでエモい疾走感に目…