メンタルトレーナ相談室

「周りとの比較をやめたい人」へ届け。

本日は、コラムを書きました。

少しでも、あなたが『他人軸』から『自分軸』になるヒントになれば嬉しいです。



人間関係に関する悩みの相談が後を絶えない。
その中でも根深いのは、他人と自分を比較してしまうことである。
それもある種、仕方ない部分はある。
意識、無意識を問わず、私たちは周りと比較されてきたからだ。

学生時代、テストが返却されて家に帰ると、
親から「何点だった?」と聞かれたことないだろうか。
その後の会話に続くのは
「〇〇ちゃんは何点だった?」だと思う。
他にも、私たちは順位をつけられてきた。
運動会を筆頭に、行事があるごとに優劣をつけられてきたのだ。

これは、学生時代だけでは終わらない。
結婚や出世などでも比較されるのである。

正確には、今までもこれからも比較され続けるのだ。
ゾッとしないだろうか。
比較されてきたと書いたが、反対に私自身が比較してきたことも多い。
期末試験の前夜に友人に「どのくらい勉強したか?」と聞いて、
よく安堵したものだ。



自分自身が周りと比較するときは、安心感を欲している場合が多い。



周りと比較することで「私は一人ではないんだ」と思いたいのである。
周りと比較することで、不安を消すことができると思っているのだ。
この安心感は、本物の安心感でない。
裏切られることも少なくないからだ。
たとえば、試験前夜に友人が勉強していないと言っていたことを鵜呑みにして、
テスト返却時、友人のテストの点数に驚かされた経験は誰しもあるに違いない。


私は「全然勉強していないから」は信用できない言葉だと学生時代に学んだ。

このように、私たちは長い年月を経て、周りと比較され比較してきたのだ。
それどこか、毎日のように「比較」することは増えている。
SNSのフォロワー数やグループのLINEの既読数などだ。
比較によって、私たちの人生は確実に生きづらくなっている。


メンタルトレーニングで話を聞いていると、
独立したい理由は、友人が独立したからという人もいた。
何のために独立したいかはなく、仲のよかった人に負けたくないからだという。
毎月資金繰りがカツカツなOLは、SNSのフォロワーを増やすために、ブランドの商品にお金を使っていた。
ブランドの商品がほしいのではなく、SNSのフォロワーがライバルに負けたくないからだという。


比較を通して、自らの人生に制限をかけているのはお分かり頂けただろうか。


周りと比較する人生はもう嫌だ、という人に是非試してほしい方法がある。



それは、比較する対象を変えることだ。


比較する対象を他人ではなく、過去の自分にするのだ。
比較する癖がある人が、比較をやめるのはハードルが高い。
たとえば、ダイエットに失敗する人は、食べる量を抜いたり、極端に減らしたりする。
ダイエットを成功する人は、抜いたり、極端に減らしたりしない。
食べる量を変えるのではなく、中身を変えるのだ。
食べている実感が大切なのだ。
食べる量を減らさずに、食べている中身を変え、自分の食べているものを把握するのだ。
体重計を活用し、どのくらい増えてどのくらい減ったかを記録する。
比較対象を過去の自分にすることが大切なのだ。


今までは周りの人と比較してきて、安心してきた。


この安心感は偽物で、孤独感を紛らしたいだけなのだ。

過去の自分と比較すると、本当の安心感が手に入るし、楽しい。
私は、自分の古山塾というサービスを提供している。
サービスをどのように充実させようか、自分の使命感を全うさせるために、
どうすればいいのかを考えるようになった。
そこに知恵を絞り、試行錯誤をするのだ。


本やセミナーで学んだことを自分のサービスに落とし込む。
10試して、1うまくいくような感覚だが、これが非常に楽しいのだ。
売上は当然上がったし、充実感を感じるようになった。


なりより、自分のことがもっと好きになれたのだ。
過去の自分と今の自分を比較するのは、現実を直視するので
つらさを感じる人もいるかもしれない。
しかし、自分の成長を把握できるのだ。
年齢を重ねると、成長を把握することは難しくなっていく。


このときに「周りに成長したね」と言われるのではなく、自分が自分の成長を認めてあげる」ことが大切なのだ。

比較対象を周りではなく、自分にしよう。
自分の成長を実感するのは、極上の幸せだ。

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