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映画「ゴジラー1.0」(邦画/山崎貴監督)
こ、これは、ゴジラ映画の傑作です!
とにかくまずは、SFX技術のクオリティの高さに驚かされました。
そして、この作品ではじめて、ゴジラに「恐怖」を感じました。
単なる「怪獣映画」に収まりきらない恐怖を感じたんです。
それは、反撃しても反撃しても、すぐに再生して、圧倒的な力をもって意味もなく攻撃してくる得体のしれない不条理に対する恐怖です。
脚本もよくできていて、アメリカでは「人間が描かれている」として高く評価されて大ヒットしているとのことです。
主な舞台は、終戦直後の東京となります。
ゴジラはそこで、せっかく戦争から復興しつつあった街を再び壊滅させてしまいます。
そうしてめちゃくちゃになった東京でたくましく生きる人々の暮らしを、「ALWAYS 三丁目の夕日」を作った山崎貴監督がノスタルジックな雰囲気の中で丁寧に描いていきます。
なお、ゴジラによって破壊された街は、徹底的に攻撃されたウクライナやガザ地区の街を彷彿とさせます。
そう考えると、実はプーチンなんかは、リアルなゴジラ(意味もなく攻撃してくる得体のしれない不条理な存在)なのかもしれません。
一方で、そんなゴジラと闘う必要があるので仕方がないとは思うのですが、英雄的行動をとることを美化してしまうような雰囲気は、あまり好きになれませんでした。
最後に、庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」との違いを語り合うのも楽しいんじゃないかと考えた次第です。
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