コロナ渦でマグロ漁

今日は久しぶりに仕事でエアポートに行き日本からの珍しいお客様の乗り継ぎなどをお手伝いをした。

船乗りさんと聞いていたその人は宮城県気仙沼市から来ているベテランの漁師さんだった。ニューヨーク経由でこの後乗り継いで西アフリカの諸島まで行き
そこの港から船に乗りおよそ3ヶ月の旅になるそう。

計算すると飛行機に乗ってる時間だけで25時間、、気が遠くなりそう。
彼はとっくに引退したはずだったのに、若手の船乗りさんがあまり育っていない故にベテランさんが必要な時は
声がかかり良く駆り出されるらしい。引退したくでも出来ないらしい。
でも時々こうやって仕事(海)に戻ると”やっぱり楽しい” と仰ってた。
長年携わって来た事って体に染み付いていてリタイヤしてもずっと筋肉が、感覚が覚えていて、懐かしい記憶が体全ての細胞を蘇らせるんだろうな。。
その感覚なんとなく分かる。

私のこの世で大好きな食べ物3本の指に入る本鮪の話を聞いているだけでよだれが出そうになった。
本鮪とカジキマグロ、めばちとか色々な特徴の違いなどの話も興味深かった。
私が先日食べたニューヨークの日経スーパーで買ったマグロの写真などもお見せして、、このガラガラすきすきのエアポートのスタバで少々盛り上がってしまったが、、、

普段絶対聞く事のない ”船乗りの人生”を垣間見る事が出来て、話を聴きならが自分も海に浮かぶ船に乗っているかの様な気分になった。
私たちの殆どが陸の上で日々生活して一生終わる。
でも彼らは人生の半分は海の上。
動物と人間が違う様に、
男と女が違う様に、
彼らも陸の私達とは違う生き物なのかもしれない。

この旅が終わって4月に宮城に戻ったらまた5月から次の航海が待っているらしい。早く次世代が育ってくれないとなかなか引退出来ないなーと一瞬お気の毒に思ったが、、考え直した。もしかしたらそれはそれで良いのかもしれない。一生楽しめる仕事があり、必要とされて、身体が許す限りは、それが許す限りは続ける事事健康で長生きの秘訣なのかもしれない。

今日はお会いできて嬉しかったです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?