オールドメディアを好む層に電子書籍をどうアプローチしていくか考えたけどダメだった件

地方に本が来ないそうで。僕は設置スペースが取られるのが嫌なので必要に迫られない限りは全てKindleで済ませてるんですが、おかげで今まで興味はあったけど面倒くさくて手を出してなかった古典SFに手を出せるようになって、以前より本を読むようになったので特にデメリットを感じていません。

が、もちろん電子書籍に忌避感を感じる人は多く存在しているわけで、その忌避感を感じる層は所有感や紙のヌクモリティ、書店で探す楽しみといった「読む」以外の部分に価値観を感じているそうな。なので都市圏の書店や一部店舗のアプローチって間違ってないんだなぁ〜と感じたり。

僕は「読む」以外は割とどうでもいいので(表紙のカッコよさもあるけど、そこら辺を楽しむほどクンフーを積んでいない)、書店にそこまで執着するほどではないです。ただ書店は行くと楽しいし、書店バイト経験もあるので嫌いというわけではなかったり。
※ 余談ですが宗教パワーisジャスティスみたいな光景も度々目にしました。地方の小さな書店でも入荷したら台車で買ってくんですよあの人ら。アイドルファンみたい。

ブック型電子書籍リーダーとVR書店

現実的に考えて忌避層を突破できそうなのがこの2つですけど、ブック型の電子書籍リーダー、技術的に難しいのか見ないんですよね〜僕が知らないだけなのかな?存在してもKindleぐらいの手軽さは求められないだろうし、二画面分のコストが掛かりそうだし、今持ってるスマホをプラットフォームにしたほうが良いよなぁ。ニッチな層にアプローチするわけだし、そもそも電子書籍に魅力を感じてないわけだから、売り出す勝負としては分が悪すぎる。

忌避層の中にはブルーライトで目が悪くなるとか、目が疲れそうみたいな理由もあるそうで。Kindleのペーパーホワイトって電卓みたいな液晶に近いので、目が疲れるどころか紙より読みやすいんじゃないかなぁ〜って思うんですけどね。あと文字サイズと背景色の変更とかもあるし。目に優しい!軽い!場所取らない!バッテリー長持ち!ただ動作は(他のタブレットと比べると目的が違うので)もっさりしてるけど!と色々理由を挙げても、そもそも電子リーダーで読む気がないのでしょうがないか…。

所有感を満たすあたりだとVRでしょうかね。VRだと初期投資は必要としても「本を手に取る」「ページをめくる」「本を探す」「本を所有する」あたりの要求要件は満たせるんじゃないか。紙の匂いだと?そこらのコピー用紙でも嗅がせておけ!

いや、まぁ冗談はさておきVR書店って割とありな気がするんだけど、時代が早すぎですかね…Facebookレベルに一般のおっさんおばさんあたりが気軽にHMDを所有する段階じゃないとやっぱりニッチ過ぎて無理ゲーだょ…と思ってたらシャープがやるそうな。大丈夫か。

もうちょい時代が進むと仮想現実がもっと拡張して、電脳化して紙の匂いとか質感とかも現実化出来たりするのかもしれません。その頃にはオールドメディアを好む層が死に絶えてそうですが。

こうやって考えると電子書籍が広がるにはまだまだ時代が掛かりそうですねねえ。

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