言葉の力
昨日、私の著書『1人目の客』について、というより、私のオープンしたお店の1人目の客になるという趣味について書いてくださっている文章を読みまして、とても嬉しい気持ちです。
親戚や友人知人の枠を超えたところに以前から私の趣味を楽しんでおられる方がいるということに感激いたしました。
近頃は人に深い傷を負わせる言葉ばかり注目されますが、人をその気にさせたり、救ったり、あたたかい気持ちにさせたりする言葉もあります。どちらも言葉。言葉は確かに刃物かもしれませんが、包丁だって鋏だって刃物です。私は紙に書かれたものを読むのが好きで、職場にある新聞で見つけた気になる記事はコピーして読むのですが、何枚かコピーした紙を揃えるときに指を切ってしまうことがあります。あんな絶対に凶器にはならなさそうなA4の紙でさえ、サクっと人を傷付けてしまう刃物です。
たぶん、世の中にあるもので、刃物になり得ないものなんて無いんじゃないかと思います。恋とか愛とかだって刃物になるでしょう。いっぽうで人を傷つけたり殺めたりするためだけの刃物というものもないはずです。思えば我々は恐ろしいものを不用心に使い続けています。
これまで言葉によって深く傷ついたこともあるし、いまでも生きる拠り所になっている言葉もあります。言葉のもつ力をみくびらないためにもっと言葉について勉強しないといけません。
なんだか真面目な話になってしまいましたが、変に深い話をしている風で終わってしまうのも嫌だ。とにかく私は昨日、私の趣味について書いてくださっている文章を読み、とてつもない多幸感に包まれました。この場を借りてお礼申し上げます。
趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。この趣味について一冊にまとめた著書『1人目の客』はネットショップ「暇書房」にて販売中!※このリンクまで貼ってくださっていました。ありがたい限りです。
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