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エッセイ『モテる極意』

令和4年9月8日

 そんなに男前でもないのにモテる男に昔、モテる極意を教わったことがある。教わったというか勝手に喋ってたんですが、彼いわく、最初に無理難題を言うんだそうで、例えば、意中の女性にいきなり「温泉旅行しよう」と誘うと「いやいや無理無理」となるんですが「じゃあ映画観に行こう?」と返すと、最初の温泉旅行が無茶すぎた分、「映画くらいならいいか」となるらしい。

 そんなに上手くいくもんかどうか、僕は試したことはないんですが、逆のことをやっちゃう人に対していつも不思議に思ったりはする。何かというと、約束の時間に遅れる人が「5分ほど遅れるー」と連絡してきて15分ほど遅れてきたりするでしょう。あれは何故なんでしょうか。モテる極意に沿うのであれば、「すみません!30分ほど遅れそうです、、」と連絡したうえで15分後に着いたら「思ったより早かったやん」となるのにね。

 だから、最初に「1千億兆円かかります」とか言っておけば17億円かかるくらいなら、まぁそのくらいなら・・と納得したかもしれないのに。約束の時間に遅れる人に例えるなら「ごめん!2分半ほど遅れる!」と伝えておいたのに結局17分遅れてしまったようなものだ。モテる極意に沿うのであれば、「今度一緒に食事でもどうですか」と誘っておきながら蓋を開けてみたら「君のお金でホテルに泊まろう、緊縛プレイで僕のことを思い切り虐めてもらおう」と要求するようなものではないか。いや、そんなものではないとは思うが、あんまりなめたまねをするんじゃないよとは思いますよね。

 それにしても自慢の聞く力はどこへ行ってしまったんでしょう。

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