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読書の記録 雨宮処凛『「女子」という呪い』

2006年から貧困問題に取り組み、取材・執筆・運動を続ける作家で活動家の雨宮処凛さんが初めて「ジェンダー」を扱った一冊。ジェンダーギャップ指数120位の美しい国に住むオッサンたちのありえない生態が羅列されてあり、しょーじきなところ「こんなもん極端な例を並べとるだけやないか」と思わなかったことはありませんが、僕はこんなんじゃないです、だいじょーぶですっていう僕みたいな男が実はいちばん危ないのではないかという気もして、この本について何か書くことにひじょーに緊張してしまっている。

少し前の読売新聞「人生案内」で、80代の女性の相談があり、それは隣の夜具で頻繁に自慰をする同年代の夫に関するもので、回答者の女性が「言語道断!」とめちゃくちゃ怒っていたので「そんなに怒らんでもええやん、、、」と思っておったのですが、これについて、職場の大先輩の女性も激しく怒っており、僕に対しても「じゃあ、仮に逆の立場で考えてみなさい。あなたの奥さんが隣で一人でしてたらどう思う?」と言われてみて初めて事の深刻さを理解した次第でして。そんな矢先に出合った本やったので、自己反省もありながら、「ちょっと極端なんとちがう?」と思う部分についても、いやいや違うやろ、穿った見方をしてしまったらせっかくこの本を読んでる意味がなくなるし、だいたいあらゆる思いは凝縮させたら極端なもんやろ。と言い聞かせたりしながら読み終えて思うのは、曲がりなりにもこうしてジェンダーについて理解を深めたと思ってる男が無意識のうちに差別してたら情けなさすぎるやろうということでして、いまの自分はだいじょーぶやろうと思ってはいるものの、そこをもっと、さらに謙虚に今後もこのことについては勉強を積み重ねていかねばあかんな、と思いました。

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