1人目の客になれた話 四条大宮庶民の隣編
趣味はオープンしたお店の1人目の客になることです。先日、高島屋T8内の二つのお店の1人目の客になれたことで趣味熱が再燃してしまった。
ところで皆さんは庶民という立ち呑み屋をご存じだろうか。四条大宮のロータリーにある庶民の味方の立ち飲み屋である。コロナ前に一度行ったことがあるのだが、界隈の庶民たちで店内はごった返していた。残念ながら私が比較的庶民以下の暮らしを送ることになってしまい、庶民からは遠ざかってしまったのだが、今日は、その庶民の隣にバーがオープンする。
バーだというから夜のオープンかと思いきや、14時に開くというから急いで出かける。なにしろ隣には庶民が店を構えているのだ。庶民も昼から営業している。満席の庶民に入りきらない庶民がこちらに殺到しないとも限らない。
13時、店の前に到着。どうやら無事1人目にはなれそうだ。店内から女性スタッフが出てこられ、「14時オープンなのでよろしかったら来てください」と、笑顔でオープンを告げるフライヤーを渡してくれた。私がオフィシャル髭男ディズムなら「君はキレイだ」と歌い上げているところだ。
「オープンまで待っててもいいですか」
「まだあと1時間くらいありますよ?」
「いや、実はオープンしたお店の1人目の客になるのを趣味にしていまして。それでこのTシャツも」
「1人目の客!すごいっ!ありがとうございます〜っ」
ものすごいテンションを上げてくださり、こちらが恐縮してしまう。プロを感じてしまった。この人がいる限り、お店は繁盛するような気がする。
「ツイッター(現エックス)とかもやってるんですか?」
「まあ、いちおう」
「あとでチェックしますぅ!」
ハートを撃ち抜かれた。しゅ、しゅ、しゅ、趣味は美術館めぐりです。
令和5年10月19日14時、四条大宮立ち呑み庶民の隣にオープンした「お酒の美術館」四条大宮店の1人目の客は私です。
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