見出し画像

長男と中学生の基礎英語2

令和3年4月15日の日記

この4月から小学5年になった長男と一緒にNHKラジオの「中学生の基礎英語2」ってやつを聴いています。2人して「わからんな、わからんな」と言いながら聴いています。そうやって2人の時間が過ぎるのは、親の私としては、かけがえのない時間です。長男にとってはどうなのかわかりませんが、なんやかんやで楽しんではくれているみたいです。

昨日聴いたレッスンのなかで、
Rio
「I have a client tomorrow morning,you know.Can you help me?I need an assistant」

Ayane
「Really? I'd love to!」

というやり取りがありました。
デザイナーのリオおばさんが、クライアントとの打ち合わせにアシスタントが必要だから、アヤネに手伝ってくれる?と問いかけ、
それに対してアヤネが「本当?喜んで!」と答えています。

このアヤネの「I'd love to」(喜んで)が、私は最初に聴いたとき「I draft you」に聞こえ、「私はあなたをドラフトする」→「私はあなたを指名する」→転じて「あなたの仰せのままに」というようなことになるのかな?と思いました。「draft」を「指名する」に訳したのはもちろんプロ野球のドラフト会議の影響ですが、そんな「なんとなく」のイメージとは実際の意味はかけ離れていることが多いので「draft」を調べてみたところ、「立案する、下絵を描く」などの意味があったので、「I draft you」なら「私があなたに立案する」だから、なんとなく、「基本的な仕事は私にお任せあれ」というような意味なのかな?と思いながら、テキストで正解を確認したところ、「I draft you」ではなく、「I'd love to」であったので、見当違いも甚しかったのですが、そのいっぽうで、「基本的な仕事は私にお任せあれ」という、私が「I draft you」から導き出した答えが、「I'd love to」の和訳として書いてある「喜んで。(誘われたときの返答)」と、「当たらずとも遠からず」のようなニュアンスにまでたどり着けていることに驚いたのでありました。

どうして、なんとなく近いところまでたどり着けたのか、といいますと、おそらく、「I'd love to」と発した「アヤネ」のテンションが「喜んでいる風」だったからでしょう。前々からやりたいと思っていたクライアントとの打ち合わせに寄せてもらえる喜びが声にあらわれていたから、完全に聴き間違えていたのに、さほど遠くない意味にたどり着けたわけです。

これもまた、英語をほとんどわかっていないからこそできた経験であり、なんやかんやで、正解に近いニュアンスに近づけていることに、ややテンションは上がりますし、コミュニケーションにおける「声色」の重要性についても考えてしまうのです。

こういう間違いのおかげで、「I'd love to」が「喜んで」と訳されることを忘れないですみます。間違いは恥ではなく、財産であることがよくわかります。間違いを許さない社会は、財産を放棄するに等しい。間違いを許さない業界がジリ貧になっていくのは、つまり、そういうことなのでしょう。「何かあったら俺が責任もつし、好きなようにやってくれ!」っていう人がいるのと、とにかく自分だけは責任逃れしようとするおっさんが仕切るのと、どちらが魅力的な業界かは、こうして書いてみると一目瞭然なのに、どういうわけか、魅力的であることを放棄する人が実に多い。そこを放棄してしまうことが、結果財産を放棄することにつながり、業界は斜陽と呼ばれていくのです。

どこでストップをかければよいのか、といえば、やっぱり私は、I'd love toをI draft youと聴き間違いするのを嘲笑うことにストップをかけるところからはじめないといけないと思います。そういう業界なら、私なんかは、どんな仕事でもI'd love toなのですが。

#令和3年4月15日  #コロナ日記 #太陽日記
#語学  #英語 #中学英語 #基礎英語 #ラジオ
#コラム  #エッセイ #日本語 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?