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門前日誌 -見る、言う、聞く-

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NPO法人日光門前まちづくりnote部が運営する「門前日誌」です。日光門前にまつわる「暮らし」について、各々の視点で綴ります。
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2024年4月の記事一覧

日光移住、2年と10ヶ月目 #日光門前に暮らす #125

高橋広野です.あっという間に桜が散り,祭の日々が落ち着いたのも束の間….GWがやってきました.朝から渋滞が続いています. 今年は桜の開花と弥生祭がギリギリ重なって,なんとも幻想的な春を迎えました.昨年は3月末には咲いてしまった桜も,今年はなんとか持ち堪えて,4/16の弥生祭宵祭では,はなびら舞う幻想的な景色が見れました.稲荷町の花家体はこの枝垂れ桜を通る時,どうしても鼻先が桜の枝に接触してしまいます.そのたびに枝を持ち上げて,桜を避けるのですが,その揺れ動く枝からはヒラヒラ

栗石返し〜社寺と門前町のつながり〜

「栗石返し(くりいしかえし)」という清掃活動がある。 形式だけを捉えれば“清掃活動”ではあるが、どちらかというと“行事”に近いと私は思っている。 年に一回。ちょうどこのくらいの時期に行われる。 で、今年は先日(4/21)に実施されたばかり。 門前町の町衆が日光東照宮と大猷院(家光公御廟・日光山輪王寺)の境内を掃除する。この両社には「栗石(くりいし)」と呼ばれる拳大の石が敷かれていて、この間に溜まった杉っ葉(これは方言か?)やくずを取り除く作業を行う。 この栗石、地元で採

そろそろ春が来ちゃうので #日光門前につくる #6

2023年の冬にオープンしたピクニック屋さん PICNIKKO(ピクニッコ).ようやく弥生祭が終わって,いよいよ春と言ったところ.まだまだ冬だと言いながら,ピクニック屋のくせに道具の仕入れを先延ばしにしていたところですが,そろそろそろそろピクニックシーズンが到来しそうです. ここ最近はレンタルピクニックの先駆者を視察に行ってきてました. WIFE&HUSBAND|京都|鴨川 ケサランパサラン|金沢|犀川 鴨川も犀川もお店からたったの3分以内の立地.どちらも圧倒的に気持

祭りのあと

ふぅ。 今年も春の大祭が終わった。 「日光弥生祭」という。 個人的には3回目の筆頭頭役を仰せつかって、なんとか“乗り切った”という感がある。 おかげさまで、という言葉が全てについてまわるようなものなのだが、その辺については長くなるのでまた別の機会にでも。 さて、 祭が終わってすぐ、用事があって東京と横浜へ。 この時に感じたことをtwitterにこう書いた。 前にも同じようなことを感じたと思う。 日光弥生祭。 様々なサイトの説明や、紹介されている書籍などには これと似

栗石コロコロ #日光門前に暮らす #124

高橋広野です.4月21日は早朝から“栗石返し”に参加してきました. “栗石返し”では,日光東照宮と輪王寺で境内に敷き詰められた石をひっくり返し,杉の葉などのゴミを手作業で取り除きます.江戸時代から行われているという清掃行事で,昔なかなか庶民は入ることができなかった社寺に,奉仕をする代わりに中に入れる貴重な機会だったとか.こぶしほどの大きさの「栗石」と呼ばれる石を一つ一つ持ち上げてゴミを払い,苔が生えないようにひっくり返して元に戻す.町内ごとに分担が区分けがされていて,今年の

桜降る #日光門前に暮らす #123

高橋広野です.今年も弥生祭が終わりました.若衆としては今回が2度目の参加で,住んでいる稲荷町で出ました.今年は桜の開花が遅く,宵祭当日もまだなんとか花を残した状態で,今までにないほど美しい景色を目の当たりにできました. 祭は正直あんまり好きではないかもしれません.慣れない下駄を履いたり,お酒は弱いので全然飲めませんし,どんちゃん騒ぎも好き好んでしたいとら思わないし.面倒な決まり事や人間関係,愚痴が絶えない日々,ひたすらに長い拘束時間….自営業を始めて,日々1分1秒が自分が生